スポーツ

2009年9月11日 (金)

潮田玲子は何になりたいのだろう。

ラグビーは日本では有名なマイナースポーツである。そのマイナースポーツのさらにマイナーである7人制がオリンピックの種目に選ばれた。そのマイナーな7人制のさらに女子があることをごぞんじだろうか。セブンス女子日本代表。マイナーにマイナーを重ねて、もはやその存在は注目に値する、と思う。

フィギュアやバレーは別にして、マイナーなさらにマイナーである女子選手による競技は、美人がひとり入ればメディアが飛びつき持ち上げ、人気という名のハシゴをかける。テレビが選手のケツを押して頂点まで押し上げたところで、あとは実力を待ちながら下からカメラでなめってオカズにする。下品だがそれが真実だと思う。

ビーチバレーの浅尾美和、女子ダブルスのオグシオ、ラクロスの山田幸代………ビジュアルがあればマイナースポーツが活性化することを彼女たちは証明した。そして、なでしこジャパンがそれを反証した。

さて、ラグビーである。誰かがハシゴをのぼらせられるだろう。

筆頭は、スタンドオフ 鈴木彩香である。

深く説明はしない。記事で前評判をつくる気はないので、判断していただきたい。注意は、検索すると同名のAV女優が出てくることだけ。どうせ、そろそろどっかが密着取材とかはじめてるだろう。わかりやすいヒロインづくり、おつかれさまです。

あとは、アナウンサーしか使わないキャッチフレーズを考えるのみだ。正しくは、キャッチフレーズではなくネーミングなんだが。

バレーは、火の鳥ニッポン
サッカーは、なでしこジャパン
ホッケーは、さくらジャパン
新体操は、フェアリージャパン

どれもこれも「日本」というコンセプトで突き進んでいるが、「さくら」は、よくわからんだろう。ネタ切れ極まった。というか桜のジャージーだけに、先にとられた感がする。

現状のマイナー感で言えば、朱鷺ジャパン。だが、そもそもジャパンと呼ぶのはラグビーから始まったはずだから、いらないはず。と、いってもテレビには民意は反映されないから無駄だろうが。

もちあげられた後は、落ちないことを心配するのみだ。メディアのハシゴは上れば上るほど景色がよくなるから、思わぬ悲劇を引き起こす。その象徴は世界水泳の田島さん。「めっちゃ悔しいですぅ」→「金がいいですぅ」→「女優になりたい」→「めっちゃ悔しいですぅ」は人気が地に落ちる、という言葉のわかりやすい前例を残してくれた。

現在、オグシオの「シオ」が、あの日の田島になりかけている。テレビメディアの用意した人気のハシゴに足をかけて曲芸している状態。レギュラーをバシリと決めた現在は尾張名古屋の金の鯱、人生転落の出初式か。

潮田玲子は、何になりたいのだろう。

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2008年8月17日 (日)

オリンピックの影の見どころ。

オリンピック以外の事柄に触れるのがハバかられるくらいに、オリンピックな状況だ。メダルをとったことが一番のニュースになって、とれなかったことがその次にくる。その優先順位の最後のほうの話題を、ここではとりあげてみたい。

中居くんの生えぎわである。髪切ったんだぁ、と思うよりもはやく、ここまできてたんだぁ、と思わせてくれた。お気づきの方も多いと思うが、オリンピックの熱狂の渦のなかで、誰もそのことに触れる余裕がない。それを計算の上で、中居くんは出し続けていると思うのだ。

今ならば、オリンピックだからスポーツマンっぽく刈り上げた、という必然性がある。このタイミングで出さないと、眉の上に広がるあの荒野をいつ出せるとも限らない。誰も指摘できない状況化にさらし続けることで、慣れてもらおうという魂胆ではなかろうか。

オリンピックの熱狂から一歩引いて、もう一度テレビを観てほしい。中居くんは、毎日がカミングアウトである。生えぎわは瀬戸際。ハゲと呼ばれる、ギリギリのところで踏み止まっている。かろうじてスマップやジャニーズという権威で持ちこたえている。これ以上隠しきることはできない、という苦渋の選択すら読み取れる被害度。横を向いたときの際どいライン。Y字に見えてなるものか、と趣向をこらしたセットの工夫。なんだか、こっちがハラハラしてしまう。

私は、星野ジャパンの試合を観ていてアナウンサーが「(打球が)抜けたー!」と叫ぶと、まっさきに現場にいる中居くんの毛を思い出す。広がるピンチは、額のフィールドと重なる。そして、そのストレスは現実的に本人にも襲いかかっているだろう。これ以上中居くんにストレスを与えてはいけない。がんばれ!がんばれ!星野ジャパン!

谷亮子の銅メダルが時代の終焉を漂わせたように、4年間の歳月は競技以外のところにも刻まれている。岩崎恭子の適齢期を迎えた感じ、古田敦也の薄っぺらくなってきた存在感、井上康生の第一線から退いてすっかり丸くなった物腰、相武紗季のわけのわからない方向への進出、浜ちゃんの芸人根性を捨てきった観るに耐えない関西的ミーハーぶり‥‥。4年間という歳月は人を変えるのだなぁ、としみじみ思う。

今回のオリンピックは予想以上に競技そのものが盛り上がってるせいか、バラエティー化されると味付けが濃すぎて胸ヤケを起こす。そのままで十分うまい刺身をソースべとべとのカルパッチョにされたような気持ち。競技者のストイシズムと、おちゃらけムードのコントラストが激しい。

あと、元関脇 舞の海の存在。オリンピックに関取を連れていって、何を期待しているのか。

text by 副編

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2008年6月27日 (金)

「グレーガンがやってくる!!」の衝撃。

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ラグビーは有名なマイナースポーツだからか。いまいち、ラグビートップリーグのサントリー・サンゴリアズにジョージ・グレーガン加入!の凄さがいまいち世間に伝わらない。

サッカーで言えば
「コンサドーレにジダンが来るようなもの」では言い過ぎになるが「ガンバにエムボマが来るようなもの」では物足りない。「レッズにマルディーニが来るようなもの」に近いと思う。プレーよりもなによりも、人としてキャプテンとしてすばらしい。存在が凄い。

さて、豪州元主将を獲得したことで「清宮監督がまた調子にのるぞ」と危惧したアンチ清宮も多いのではないだろうか。このラグビー用語「キヨミヤ」とは、サッカー用語で言うと「腐ったモウリーニョ」と思っていただいてかまわない。一例としてキヨミヤのコメントをあげておく。「日本代表メンバー15人のうち、1人日本人がいればいい」「サッカー選手はメディアに対して、まともに話せない」。そのビッグマウスは、批判的というより卑屈である。

その卑屈さが、ヒールになりきって業界をもりあげるためではないところが悲しい。我が道を行く人、と言えないこともないが「自分がどうして嫌われるかわからない子」のほうが正解だろう。こどもなんだ。あわれみの目をもっていつもみている。グレーガンも我が道を行く人ではあるが、その我が道が広大である。その背中にたくさんの人がついてくる。くらべれば、清宮の我が道は尿道レベルの細さである。思いのままに欲求を垂れ流しているだけなのだ。

汚い話になってしまったので、
グレーガンの素晴らしいコメントで締めたい。

ワールドカップ決勝の延長戦、終了間際にイングランドのウィルキンソンのDGで惜しくも破れたときの、主将ジョージ・グレーガン。

「壮絶な戦いだった。延長戦に突入して、世界最高の2チームがしのぎを削ったんだ。イングランドは本当に素晴らしいチームだ。“おめでとう”という言葉を彼らに贈るよ。彼らはよく戦った。そして私もこの仲間、ワラビーズのチームメイトをとても誇りに思っているんだ。私たちは14対5から盛り返して、延長戦まで行ったんだからね……イングランドのファン、オーストラリアのファン、すべてのサポーターたちに向けて。素晴らしい夜を、どうもありがとう!」

text by 副編

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2007年9月20日 (木)

Rugby World Cup3「身捨つるほどの祖国」

松崎しげる、つのだ☆ひろ、森進一、J-WALK、西城秀樹、五木ひろし、八代亜紀、カールスモーキー石井、野口五郎、工藤静香、氷川きよし、和田アキ子、西川貴教‥‥

彼らの共通点をごぞんじだろうか。

モノマネされやすい人ではない。

正解は、国歌の独唱をしたことがある、である。

ヒデキに日本を代表させてしまうセンスは、日本人しかわからない味がある。Jリーグができた頃のチャラけた空気の名残りなのか。私は、こんな国歌のひどい扱い(特にスマップ中居独唱)のせいで、涙を流して君が代を歌うことなど、自分の人生において金輪際ないだろうと確信している。

さて、21日午前4時から、ラグビーワールドカップの日本戦がある。

相手はウェールズである。
ラグビーは国技である。
首都カーディフである。
ミレニアム・スタジアムである。
7万4000人収容である。
しかも、ワールドカップである。
そこへ国歌がくる。
ランド・オブ・マイ・ファーザーズ
『勇敢なる雄々しき戦士達は、
 祖国のためにその血を捧げた』
その7万の合唱は世界一だと思う。

ウェールズの国歌は、寺山修司のうたを思い出させる。

 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

もし、身を捧げるほどのものを「愛国心」というならば、そんなわかりやすいものはもちあわせていない。でも、力を一点に集めて突破するラグビーのような競技にとって有効に作用するものだけが愛国心ではなく、もっと使い道のない、役にたたない愛国心があっていいと思う。

私は日本のこういうところが好きである。

おっさんになっても漫画やゲームを愛するこころ。ヒデキが国歌をまかされるというセンス。スマップ中居の国歌独唱などの自虐的な笑い。一大事があってもカッパ発見を報じる東スポ的感覚を楽しむ余裕。実力がなくても人がいいだけで渡り歩けるぬるいサラリーマン的世界……

多少歪んではいるが、社会に対して抱く愛着ということで、これはこれで「愛国心」としてほしい。WBCで韓国人がマウンドに旗を立てるような「反」の感情がもちにくい国だから、そうゆうところでしか日本を好きな日本人は増えないと思う。

Hatabou

あす午前4時。ウェールズの真正面からの強烈な愛国心を体感し、この屈折した愛国心を矯正したいと思う。

text by 副編


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2007年9月13日 (木)

Rugby world Cup2「清宮さんの解説」

フィジー戦の感想です。

タイトルはけっこう悩みました。「ラグビーを汚す清宮の野次解説」にしようかとも思いました。「次期監督ぶる清宮の提言」「清宮解説ネガティブ音頭」「解説じゃなくて不満」「ただのイライラしたおっさんじゃねえか」などなど数ある候補案がありました。けれども、あの感情の抑えのきかない何様的解説に対して、感情で応えるのがアホらしく思えてきてやめました。

試合序盤は「解説」の仕事をされていた清宮さんでしたが、お気に召さないプレイが出てくるたび、すこしずつ上品ではない言葉をもらしてしまいます。ときどき、バカにされたような小笑いをもらすなど、視聴者に自分のイライラを伝えることに骨を折っておられました。

終盤には、

「あー、また!」
「もうジャパンはキック禁止!!」

そのお声には、松木安太郎のような無邪気さはありません。あくまでも自らの権力を確信し、無能な人を見下すかのような提言をぶちかまされます。アナウンサーは「そうですよね」と適当に同意し、「これがフィジアンマジック」「でたフィジアンマジック」「これがフィジアンマジックですね」と華麗なつなぎを形容する言葉を言うことに夢中になっておられました。僕はあんまりフィジアンマジックは出ていないのにと思いました。

民放を消して、生で放送しているケーブルの「J Sports PLUS」を見ると、ゲスト解説をしていた向井(コカ・コーラ監督) さんは、言葉づかいに気をつかっておられました。同じキック連発の意図を問われても、

「ここではキックが約束事になっているようですね」

と、元日本代表監督らしい抑えのきいたコメントでした。もうジャパンはキック禁止!と熱くなりすぎた解説の、無意味さがよくわかりました。

正しい指摘だとしても、あんな言い方はないんじゃないかな、ということは会社でも学校でも良くあります。それが、ワールドカップ日本戦の解説という大舞台で起こるとは思いませんでした。

私は、昔の清宮さんの「すぽると」での発言を思い出しました。

「野球選手はまあ、慣れているというか上手く話せますよね。ラグビー選手も社会人を経験しているだけあって、そこそこ話せる。でもサッカー選手って全然話せないんですよ。あれを見た親御さんが自分の子供にサッカーをさせようとは思わないでしょうね。」

サッカー選手の言葉づかいを指摘する清宮さんは、自らの言葉づかいを上手と言えるのでしょうか。

象徴的なのがロスタイムのシーン。アドバンテージが出ているのに、キックミスでゲームが終わったと錯覚したアナウンサーと清宮さんは、美しいほどにこっけいでした。あれこそハナからキックを醜悪なものと決めつけ「そら、またやった。だから言ったろ」的感情で観ている人の典型でした。ケーブルTVでは、解説の向井さんが、きちんとアドバンテージを見越していました。

日本は、確かに不可解なプレイをしていましたが、近年まれに見る大健闘のゲームをしました。最後の攻防は感動的ですらありました。フランス人の観客たちによる「ジャポン」大合唱は、ワールドカップの素晴らしさを、この試合の素晴らしさを、まっすぐ心に届けてくれました。

たしかに、要所でのミスに悔しい気持ちはどうしても残ります。 でも、それ以上に「俺が監督だったらさぁ」とばかりに「キック禁止!」とわめきイライラをたれながす感情のトイレと化したクソ解説に善戦を汚されたのが心残りです。

せっかく、いい試合だったのに。

text by 副編

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2007年9月12日 (水)

Rugby World cup1「ナミビア魂」

日本中が寝静まる午前三時ごろ。ケーブル系「J SPORTS PLUS」でラグビーワールドカップ プールD「アイルランド VS ナミビア」を観た。朝がくれば仕事が始まる月曜日ということを考えると、この国のどこかに点在する数少ない友人に手紙を書いているような気持ちになる。

ナミビアは、ワールドカップで一勝もしていない。前回大会では最弱と評され、しかも前回オーストラリアに0-142と屈辱的大敗をした同国は、IRBランキング24位と今大会参加国で最下位、今年も最弱の呼び声高い国だった。

ナミビアの監督はこんなようなことを言っていた。

「アイルランドが大量点ねらいなのはわかっている。だが、我々はやるべきことをやってきた」

4年前の負け犬は噛みついた。その日の気迫というよりも4年間の執念の長期的継続を感じさせた。あきらめない、あきらめられない。戦っていたのは、4年前の弱かった自分たちである。執念や復讐では歴史の深いアイルランドをハートで圧倒したシーンもあった。

ナミビアは、アイルランドの疑惑のトライを含む32-17で負けた。ノーサイド後、スタンドのほぼすべての観客がナミビア選手へ拍手を送った。

身体をぶつけあうスポーツでボロ負けしたときの悔しさは、将棋やチェスで負けたときの悔しさとは種類が違うと思う。体格や身体能力が民族の違いからきているものならば、民族が負けている、血がなめられている、ということになりそうだ。さらに団体競技は、個人競技より民族とか国家とかを浮きぼりにすると思う。格闘技は個人の戦いである以上「民族を背負っている感じ」は少ない。集団になったときに、民族性は試される。

たしかに、ナミビアは負けた。

でも拍手喝采を聞いていると、

負けたのは、たかが結果ぢゃねえか。

と思う。

国の誇りを勝ちとるために、
ワールドカップがあるとしたら、
ナミビアは圧倒的に勝利した。

だから、日本が大量点をとられてもいいじゃないか。
ボロ負けしてもいいぢゃないか。
そいつがなんだ。

と思う。
ヘビに飲まれるカエルの詩で、
草野心平がそんなことうたってた。

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「ヤマカガシの腹のなかから仲間に告げるゲリゲの言葉」


 痛いのは当り前ぢゃないか。
 声をたてるのも当り前だらうぢゃないか。
 ギリギリ喰はれてゐるんだから。
 おれはちっとも泣かないんだが。
 遠くでするコーラスに合はして歌ひたいんだが。

 泣き出すことも当り前ぢゃないか。
 みんな生理のお話ぢゃないか。
 どてっぱらから両脚はグチャグチャ喰ひちぎられてしまって。
 いま逆歯が胸んところに突きささったが。
 どうせもうすぐ死ぬだらうが。

 みんなの言ふのを笑ひながして。
 こいつの尻っぽに喰らひついたおれが。
 解かりすぎる程当り前にこいつに喰らひつかれて。
 解かりすぎる程はっきり死んでゆくのに。

 後悔なんてものは微塵もなからうぢゃないか。
 泣き声なんてものは。

 仲間よ安心しろ。

 みんな生理のお話ぢゃないか。
 おれはこいつの食道をギリリギリリさがってゆく。
 ガルルがやられたときのやうに。

 こいつは木にまきついておれを圧しつぶすのだ。
 そしたらおれはぐちゃぐちゃになるのだ。
 ふんそいつがなんだ。

 死んだら死んだで生きてゆくのだ。

 おれの死際に君たちの万歳コーラスがきこえるやうに。
 ドシドシガンガン歌ってくれ。
 しみったれ言はなかったおれぢゃないか。
 ゲリゲぢゃないか。

 満月ぢゃないか。

 満月はおれたちのお祭ぢゃないか。

(「定本 蛙」より)

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今夜、午前1時から桜とフィジー戦。
負けるかも?
ふんそいつがなんだ。
負けたら負けたで勝ちにゆくのだ。
ワールドカップぢゃないか。
ラグビーワールドカップは男たちのお祭ぢゃないか。

text by 副編

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2007年8月 9日 (木)

ダルビッシュできちゃったので結婚

「ダルビッシュ」って今、すごくアクセスが伸びるフレーズらしいので、タイトルにしてみた。そんなにみんな好きなのか。実物みたが、きりんみたいだったぞ。首ながくて、のっそのっそしてた。細みだからセギノールよりでかいイメージを受けた。というか長い。女性ファンは、ダルビッシュがやがて馬場のようになるかもしれないことを覚悟しておくべきだ。遠近感がない。

●ダルビッシュできちゃったので結婚

Darvish

ダルビッシュ 女性誌でヌード → 球団は「聞いてないよ〜」→所属事務所エイベックス誤る→「今後ダルの露出は慎重にしようね」と確認 → しかしスポーツ新聞で「熱愛発覚」 → さらに翌日「できちゃってた」「結婚」報道。まったくお忙しいことで。こっちはたまらんよ、アクセス約10倍になったんだから。はじめて自分のページが重たくなったのを感じた。ちょっと怖い。

●世界に轟けTボラン!亀の弟タイトル戦。

「亀田大毅」世界タイトル戦決定!らしい。そんなことはどうでもいい。いつも思うのはこの亀弟の歌の選曲だ。先日行われた亀田の夏祭りではTUBEの「夏を抱きしめて」を披露。Tボランといいチューブといい、18の少年が歌う歌ではなかろうに。何か閉ざされ抑圧された少年時代を背景に感じてしまい、悲しくなる。学校に行っても流行りの会話に入れなかっただろうな。兄弟の絆が深いのは、同じ闇を抱えているせいかもしれない。親父という闇。

あと、ホームページをみると、亀達のシンボルマークみたいのがある。険しい温泉アイコンみたいなくにゃくにゃした線がうねるロゴマーク。その下に亀は「闘拳」の文字、亀弟はなぜか「弁慶」。浪速の闘拳と浪速の弁慶というキャッチフレーズからきているらしいが、「弁慶」二文字を抜き出すのは大きな間違い。

Benkei

これ単体じゃ、弁慶のマークだからね。そもそも「浪速の弁慶とは何か」「浪速じゃない弁慶とは何か」「弁慶の出身地はどこか」という疑問はあるけれど。さらに余談極まりないが、水沢友香というお菓子系グラドルのキャッチフレーズは「浪速乃闘乳」らしい。例によって従えば、ロゴの下に「闘乳」と入るのだろうか。

●ドコモ2.0苦戦中!

自民党の衰退とリンクしているかのようなドコモの苦戦。どちらにしても、つくりあげてきた王道路線というやつが、どれだけつまらないことか、今さら気づいても遅い。ケータイに関しては、auとドコモの露出の仕方がひっくりかえった。auのほうが王道っぽい展開をしているのが印象的。ドコモは過半数割れでも政権を意地している状態だと思う。資金の差を生かせば復建はあるんだろうけど、あこぎなCMに走って好感度を落とす予感がする。そろそろ豪華タレントCMにアレルギーが出始める頃ではないか。


●泊原発5回目の不審火事件

放火だということは、北電はわかりきってたわけだ。あんだけ厳重な警備をしてるから、内部犯しかありえないことも承知だったはずだ。トイレットペーパーや屋内のビニールが自然発火するわけないだろう。でも「犯人はこの中にいる」といっても作業員1000人以上いるからなあ。

犯人さんボヤはいいから、頼むから放射能もれだけはやめてくれ。「被爆する」という単語は、見た目に爆発も何もしないにも関わらず莫大な被害を与えるから、静かな恐ろしさを感じる。

●あと、最近気になっていること。

舞の海と三木谷は似ていると思う。

Miki

Mai

text by 副編

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2007年5月11日 (金)

ワールドカップイヤーですよ

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日本では超有名なマイナースポーツであるラグビーのワールドカップが迫っていることをご存じだろうか。知っているはずがないと思って聞いてみた。今年なんである。9月7日から、フランスを中心にウェールズ、スコットランドにまたがって開催される。日本もアジア予選を勝ち抜いて、実は出る。これでもまだ興味は沸かないか。沸きませんね。

もう少しだけ、がんばってみる。
日本が対戦する国をご紹介しよう。

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B組
オーストラリア
ウェールズ
フィジー
カナダ
日本
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サッカーに例えてみる。オーストラリアは、前回ワールドカップの優勝国。国技、ラグビー。言わば、ブラジルだ。スペクタクルの一語につきる。サッカーと違い、がっちり守ってラッキーパンチを期待するような競技じゃないから、善戦するか、が見どころ。注目選手はクリス・レイサム。巨人にいた外人じゃないよ。正真正銘の超人。何もかも異次元。ケガしちゃってるけど。

ウェールズ。ラグビー発祥の国。シャンクリンとかいう水牛みたいに強いセンターが好きだ。だが、何よりも世界最強の観客が凄い。開催地のミレニアムスタジアムでは7万人以上の声が選手の鼓膜をぶち破るだろう。昔の支配国イングランド相手には敵意をむき出しにする魂のチーム。サッカーで言うとブラジル相手に燃えるアルゼンチンみたいなイメージ。

昔話をすると、1983年10月22日、当時バカみたいに強かったウェールズ相手に日本が24対29で負けた伝説の試合があった。後に麻雀賭博で捕まった天才松尾が率いていた。

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フィジー。フィジーのフィはフィットネスのフィ。身体能力の国。サッカーで言えば、セネガルとかナイジェリアか。とにかく走る走る走る全身バネ超人たち。だが、ここに勝てなきゃ、どこに勝てと?ミスが多い印象がある。

カナダ。やっぱりカナダ人ってでかいなあ、といつも思う。大型選手が力まかせにゴリゴリくる。育成システムがしっかりしているらしく力を付けてきている国。勝てるんじゃねえかなぁ。だけど、ワールドカップって、ふつうの試合と別物だからな‥‥


日本では超有名なマイナースポーツ、ラグビーをよろしく。
念のためにもう一度言っておきます。

「今年はワールドカップがあります」


ゲームの心配は、このくらいにして
メディアの露出方法も心配したい。
いま、卓球より露出ないんじゃないかな。

テニスにシュウゾウ。野球にカズシゲ。世界陸上に織田裕二。キャスターを手に入れることも、ブレイクへカギになるだろう。

平尾は固い。大八木じゃつまらん。ラグビー経験者で言うと、高橋克典か。でも、素で登場するとキャラが薄い。プロレスだと、阿修羅・原……森元首相もなあ、キャスターやってくれたら楽しいけど。V6のデコッパチ岡田くんもそうだったよな。でも語れるレベルじゃなさそうだ。

やっぱり、こいつしかいない。
今年は頼むよ!橋本弁護士

Ikemen

text by 副編

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2007年2月22日 (木)

亀田兄弟、札幌へ!イトコもくるで!!

Kameda

恐怖の亀田三兄弟が札幌にやってきた。コメントはピリッと辛みが効いていて、頭の形はピーナッツみたいな亀田の柿の種一家が、いよいよ明日、興行を打つ。今回戦うのは、ダイキ。極端に額の狭いほうの亀田だ。あれ、T-BORANの姿が見当たらない。今回は別便か?

相手は32戦無敗の32歳、年の数だけ勝ち続けているWBAライトフライ級4位ビッキー・タフミル(インドネシア)。タフミルと聞いて思い出すのは、政府が備蓄してるインフルエンザ治療薬タミフル。ボクシング界のウイルスを沈静化できるのかが見どころだ。世界フライ級3位の坂田という人がスパーをしたらしいが「世界ランカーのオーラは感じなかった」らしい。またしても、かませ犬の可能性大。


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会場は、流石に札幌ドームはおさえられなかった。北海道のスポーツ&ダジャレの聖地「きたえーる」で開催だ。ふろくイベントとして「亀田こうきの夕張チャリティーサイン会」。その熱意はありがたいが、金とってサイン会するのか?その他、前座として、TBSが見つけてきた次世代のおみこし「前川四兄弟」の前川廉君(小学3年生)と亀田兄弟のいとこ亀田京之介君(小学2年生)の特別スパーも予定。充実の芝居…おっと、試合になりそうだ。

なんでもオヤジは年内にはダイキにベルトをとらせて、兄弟で統一戦をしたいんだと。どうせグラップラー刃牙みたいに「地上最強の兄弟喧嘩」みたいなコピーでも立てるんだろう。結局、強くなるのは、協栄とTBSの野望ばかりだ。梶原一騎先生が御存命なら格闘技をショーにしたやつらは、病院送りにされていることだろう。

さあ、すべては明日だ。今年も「マスコミがヒーローを作れるのか」という挑戦の始まりである。

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あと 週刊ゴングの前田893社長の逮捕。
プロレス界にジャーナリストがいない証拠か。
週ゴンか週プロかで迷う、幸せな日々は終わった。

text by 副編


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2006年10月31日 (火)

幸せな寂しさ〜日ハム優勝記〜

コンビニ、背広の男がケータイを片手にわざとらしい大声で言った。

「いま同点なの!?」

その一言で、店内の空気が変わった。茶髪ピアスの青年は、本を閉じて買物をはじめた。「逆転?ホームランか!」の声に、警備員らしき男二人は双子のように同じ表情で振り向いた。何を買わずに店を出る男。釣り銭を落とす女。慌て出す二人の店員。レジに人がたまりはじめる。

日ハムの日本シリーズ優勝が決定しようとしていた。

家に帰り、テレビをつける。その後は、ご存じの通りだ。稲葉のホームラン。新庄の涙。中継は中日無視。森本にウイニングボール。抱きつく。胴上げ。インタビュー。会見。ビールかけ‥‥選手からファンへ、ファンから選手へ、感謝は何度も交換される。歓声はメッセージを帯びていく。感謝が集まり祝福になる。ありがとうに近いおめでとう。歓声と拍手が遠ざかる。

翌朝、会社へ向かう。くもり空の下、歩道は黄色い落ち葉に覆われていた。エレベーターに乗り、あいさつをし、席に座る。この不思議な感覚を、なんていえばいいんだろう。あんなに熱狂した次の日が、こんなにあっけなく、平凡な日につづいているのだ。

その時、ふいに友だちのことを思い出した。彼は前の晩、結婚するんだよ俺、と電話で言った。結婚を決めた朝も、たぶん彼は普段通りに会社へ通勤したのだろう。優勝の翌日も、ファンはいつもの朝を過ごしたのだろう。引退を決めた新庄にも、変わらない朝が訪れたのだろう。でもその朝は、昨日とは別の新しい朝だ。

あのコンビニの前を通るだけで、昨夜のことを思い出してくる。街の落ち葉を踏む音さえ、小さな幸せの余韻を響かせる。楽しかった日々が終わっていく寂しさは、秋の地面に一枚一枚と舞い降りていく枯葉なのだ。

ファイターズが優勝した秋の北海道は、いま、幸せな寂しさに包まれている。

Ochiba


text by 副編

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2006年10月24日 (火)

「わがままな女」天皇賞・秋

Sasori
蠍座の女は、とにかくしつこい。

近頃、昔の女から電話がくる。「野球が熱い」と毎晩電話でわめく。しつこい蠍は彼女だけではない。友達の女が「彼が不倫してるみたいなの」とメールで何度も探りを入れてくる。合コンに行くと女二人が蠍座だった。良く言えば情熱的で、悪く言えばやはり猛烈にしつこい性格だった。翌朝、あまりにも勧誘がしつこい朝日新聞のおばさんに「何座?」と聞くと、やはり蠍。

この一週間で五匹の蠍に、偏見という毒を注入された。人は生まれつき星座を持っている。蠍は生まれつき毒を持っている。そう考えると、少し同情してしまうが。

さて、気をとり直して、秋の空を見上げてみよう。秋天・天皇賞秋の季節だ。そこにも星座がある。道営競馬の星、コスモバルクを中心に北海道の夢が輝いている。天には、きれいな月も浮んでいる。アドマイヤムーン。だが、本命としてその光は弱すぎる。

星に願いをかけたとしても、天は女神に微笑みそうだ。京都大賞典で女とは思えない鬼足をみせたスイープトウショウ。そして、ヴィクトリアマイルの初代女帝、ダンスインザムード。ディープという一等星のない秋の盾、女の天下となりそうだ。女難の相かもしれないが。、

今回は、星の導きで、わがまま女に賭けてみる。

天皇賞・秋は、4月10日に生まれたダンスインザムードで。

その日は、和田あき子の誕生日であり、我がゆるゆる新聞編集長の誕生日。
でも考えてみれば、アッコと編集長か。本当にわがままな人がそろってしまった。運だけは強そうだけど、願いをかけてもいいのだろうか。

今夜、蠍の女が電話をかけてきたら、秋天について訊ねてみようと思う。きっと、競馬なんて興味ない、あんたおっさんくさい、とバッサリ斬られて終わるだろう。それでもいい。この秋は、強い女が観たいのだ。

text by 副編


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2006年10月20日 (金)

「マルにツキあり」菊花賞

JRAウインズで、手を握りあい、祈るカップルがいた。去る5月のダービー当日だ。なんというか、あきれたのだが、それが会社の人だったから驚いた。

「マルさん!」

呼ばれた男は慌ててふりかえる。そして、俺は見た。マルさんの彼女の…顔を…つき出たアゴを。さらに、マルさんの「しまった!」という表情を‥。

俺は、ダービーはマルカシェンクに賭けていた。マルさんも、自分の名前にちなんで賭けていた。そして敗れた。なぜか、マルさんのせいだ、という気がした。

さて、菊花賞。また、マルカシェンクが出走する。もちろんダービー馬、メイショウサムソンも走る。

俺はマルさんにたずねた。

「菊花賞は?」

「メイショウサムソンだろ」

「またウインズへ?」

「ああ」

「あの彼女と?」

「いや、別れようと思うんだ」

「‥‥‥」

「お前のせいだよ。アゴでてるだけで猪木だとか言うから、そんな風にしか見えなくなってきちゃったんだよ。どうしてくれる?」

「マルさんのほうから、ネタにしてきたんじゃないですか」

「でも、花王のマークはひどい。ほんとうに横顔が月に見えてくるんだ。」

なんだか、冗談とはいえ、申し訳ない気持ちになった。

「ほんとうに、別れちゃうんですか」

「もう俺トシだろ。だから、別れるって言っても、やっぱり、ね」

Kanojo_1

男40。マルさんも、このチャンスに賭けている。
10月22日の菊花賞は、マルカシェンクで。

text by 副編


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2006年10月 3日 (火)

これが、優勝か…道民の感慨

Shinjo_1

地元球団が優勝決定戦をしているのだが、妙にそわそわしていても現実感がない。いつもテレビで見ていたペナント優勝の瞬間は、道民にとってはどこか仮想の世界な感じがして、心の置きどころがわからない。いま優勝しようとしている確かな実感を手にいれようとして、無理に騒いだり焦ったりしているような気がする。

7:30の帰り道、雨の降るなか、急ぎ足になっていた。会社を出る前の映像、中継ぎでダル登場の衝撃が胸に焼きついている。コンビニで弁当を買ったが、温めいらんと家に急いだ。鍵を開けテレビをつけた。NHK総合かよ。なんだこの冷静なトーン。録画しようとしたら、タイトルは「ためしてガッテン!」。こんなタイトルで歴史を残すのは嫌だ。民放はどうした。なんだこの視聴者と局の温度差。信じてたのにTVH。

ダルが抑えて、観客席が映された。ダル、昔試合でユニフォームを忘れたことはもう許す。150km,今季最速のストレート。現代っ子典型の冷めた男かと思いきや、いやいや熱い。ヒルマンは表情がなく、それももはや頼もしい。観客席映らなきゃ、ただのホームゲーム。新庄うつしすぎ。それはNHKの愚をうつしているようなものだ。

継投で武田の久ちゃん。Qちゃんは巨人戦とかテレビに映されると緊張してダメになるという先入観があるが、とりこし苦労。今季は投げ過ぎて、ヒルマンにぶっ壊されるかと思ったが、タフだ。小さな体をめいっぱい使って投げる姿は、気持ちで投げるという言葉がよく似合う。一番の功労者だと思うし、一番すきな選手である。最も地味な選手のひとりであるけれど。

で、9回はマイケル。江夏の記録を抜いた=超えたということは素直に認められんが功労者だということは認めてる。投げる前のお決まりのフォーム、キャッチャーから目線を外し、一度小便を確かめるかのようにうつむいてグラブを股間に当てる、そして手元が袖口から出てくるような卑怯くさいリリース。 いつも自らピンチをつくり、ピンチを乗り切った自分にガッツポーズをした姿に苦笑したものだ。案の上、鷹のカブレラに打たれる。

だが、心配をよそに、9回表1死1塁で、ゲッツー。

ああ、これが、優勝か。

抱き合うマイケルと小笠原。マウンドからカメラは、すぐ新庄へ。ウグイス嬢が迷子を探すかのような抑揚のない声で「北海道日本ハムファイターズは、ぺナントレース全日程を終え優勝しました」とかいうような業務連絡的アナウンス。いつも通りにもほどがある。まあ、いいや、優勝だ。凄いな今年の北海道。松坂が横浜高校が甲子園で優勝して、さらにベイが優勝した時の横浜フィーバーを思い出す。さあ、ビールかけ映像か。

「それでは、全国のニュースです」

ばかやろうNHK!

民放、どうした。地元で映さないで、どこで映す。

ラジオをつける。広瀬が解説。感慨で言葉を失った、広瀬の顔がみたい。ヒルマンが優勝のあいさつ。何言っても、盛り上がるが、話が長いのは勘弁。深夜の「朝までファイターズ」を観たが、田中幸の目がうるんでるのに、暇そうにしてた金子に苦笑。

で、新庄引退セレモニー。生前葬みたいに過去の野球人生を振り返るVTR。流れてきた音楽は、クラプトン「Tears In Heaven」。「おいしいとこ、持ってきます」のハムのCM文句どおり、優勝の感動もすべてSHINJOに食われた。別の意味で悲しい。

Fightea

ファイティーの悲しみの深さには、誰もかなわないだろうけど。


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2006年9月14日 (木)

江川卓の巨人近視は手後れか

Suguru

うるぐす江川の巨人びいきにも、もうハラがたたなくなってきた。あのムチムチしたほっぺたがニュっと動いて、上等ぶった解説をするだけで悪寒が走ったものだった。それが今では、ほほえましくすらある。それほど今季の巨人は存在感がなく、江川節もさしたる異臭を放たない。

昨年にあのロッテがアジア王者になり、今年WBCで優勝し、ペナントが序盤だけ熱を帯び、甲子園が最高の終わり方をし、セ・パともに優勝争いが激化する今、GIANTSというひとつの球団を、国民みんなで特別扱いするヒマがないのだと思う。個人的には「巨人が強くなくても、野球は十分おもしろい」ということに、ようやく気づいたような気がする。

最近、テレビでしか観れないGは「球団」というよりプロ野球中継という長寿番組に近い。画面から、ナベツネの葉巻が札束を焦がすかのような、例のキナ臭い権力の匂いが漂ってこない。悪役にすらなれていない。阪神はもとより、ロッテやソフトバンクのあの直のファンサービスを知ってしまったら、テレビの虚人を相手にしている暇がないのか。新庄のはファンサービスというよりサーカスに近いが。

野球がそんな地域密着化の流れにあるなかで、改めて「東京ヤクルト」への改名はファインプレーだったと実感する。あのメガネはちゃんと野球界に度があっていたんだろう。 今の理想は、選手との距離が近い昔の球場なのかもしれないと思う。バック・トゥー・ザ・藤井寺。平日は2万人も来ないから、4万人収容のスタジアムは無駄なんだし。

もう過去の話だが、「巨人軍は不滅か。アディダス×GIANTSの夢のコラボが実現!」というニュース。読み違えたアディダスは、まぬけの一語につきる。GIANTSが強いと球界は盛り上がる、というのは本当だろう。けれども、Gが不滅でも、不滅じゃなくても、もはや悲しいことに野球はおもしろい。WBCでジャパンへの誇りを、ペナントで地元球団のぬくもりを、甲子園で高校野球のはかなくも強烈な輝きを、皆胸に刻んでしまった。皮肉なことに、Gが弱い今年、混じりけのない野球のたのしさがにじんできたかのようである。

先月の事件、「巨人球団職員が選手のサイン偽造」。バットとかボールなど91点に偽サイン、ヤフオクで売りさばいたとさ。今シーズンの最悪の決定打。巨人について、今年もう語るべき言葉はない。江川は巨人を含めて自分を見つめ直したほうがいい。古田のメガネを借りてこい。

text by 副編

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2006年8月23日 (水)

苫小牧の準Vと準Y

Tanaka
準Vの男・田中

決勝再試合の後、苫小牧の太った友だちに「準優勝おめでとう」と電話をかけてみたら、ものすごい反応だった。はじめは返答がなく、しだいに嗚咽がもれ、嗚咽をよく聞くと「ありがとう」と鼻水まみれの汚い声。彼女はまともに話すために鼻をかみ、深呼吸を繰りかえし、また嗚咽を漏らし、ようやく話し出しても、また泣き出す始末だった。5分後、電話をかけ直してきて彼女は言った。

「苫小牧はつらかったのよ」

何のことかと言えば、例の駒苫の事件→監督辞任の一連の不祥事のことだった。生っ粋の苫小牧っ子である彼女は、まぎれもなく人生を駒苫に捧げていたし、「駒苫の田中くんが望むなら、私は10キロやせてみせる」と不要な目標を立てる太った狂信者だった。

「でも、準優勝で気が晴れただろ」

「いや、準Vはうれしいけれど、準Yがあったから」

「ワイ?」

「市長の件よ、準強制ワイセツだったの」

2006年5月5日のこどもの日。苫小牧の桜井市長が40代の女性経営者にわいせつな行為をした。

「考えてみてよ。甲子園優勝校の野球部員が居酒屋で酒を飲み、煙草を吸う。部長は体罰。たしかに野球部は群れててガラ悪かったけど、悲しいよね。選抜消えたし、夏はこねえなと思ったら、やってきそうなのは米軍。F15もやってくる。ただでさえ、国道は暴走族うるさいのに。市長、米軍対策は手を打ってんだろうな!と思ってたら、市長がババアのパンツに手を入れちゃった。さらに口ふうじ失敗!おととしに市役所の職員がワイセツしたばっかじゃない。ため息で苫小牧の空が曇ってるよ。もう、この街は狂ってるよね」

「でも、甲子園はすごかったじゃない」と言うと「そうだよね〜」と彼女の機嫌はがらりと変わった。「やっぱり、苫小牧はスラムなのよ。ヒーローがうまれる土壌だったのよ。」

スラムのまちがった使い方だと思うが、苫小牧人が言うから訂正はしなかった。北海道のスラム、苫小牧の今後に期待したい。

Sakurai_2
準Yの男・櫻井前市長

text by 副編

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2006年3月16日 (木)

少年野球団は珍名の宝庫

SMAP
札幌の少年野球のトーナメント表を見て、とても悲しく、ふびんな気持ちになりました。チーム名に珍名が多すぎる。大人の陰謀があふれている。少年野球のチーム名は「なにもそんな名前にしなくても」の連続。以下にあげるのはどれも実在のチーム名です。

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プロ野球からパクったパターン

●北広島高台カープジュニア

北広島だからカープ。子どもは潜在的にすり込まれ、大人の思惑で知らぬ間にカープファンの道へ。カープファンの育成工場です。野球を教えるというよりカープのことを教育してそう。

●ビックホエールズ

大洋ホエールズというチームがありました。命名者はあくまでも横浜ではなく、大洋時代のファン。くじらはもともとでけえだろう、というツッコミをものともしない、大らかなネーミング。ビッグではなく、なぜビック?

●レッドアスレチックス

大リーグチームの合体!アリーグ東西地区チームが力を合わせた!これは強そうだ、カッコイイ、と少年たちを手玉にとったつもりか!野望を大きくもち過ぎたドン・キホーテチーム。


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チーム名にすら見えないパターン

ファイター「ズ」のように、少年野球に限らず野球チームには「ズ」はつきもの。ナウを気どって「ズ」をとってしまったら間違いなくアウト。悲劇のプレイボールです。

●東ハリケーン

これは東区で起きた災害。最大風速毎時100マイル。玉ねぎをはじめ、たくさんの農作物が被害に見舞われました。ここで教訓。やはり、野球チームだということは、はっきりさせておかないと。

●大麻バッファロー

元近鉄のディック・デービスのこと。ではなく、マリファナでラリッて突進してくる狂戦士軍団、でもない。大麻はマリファナの「たいま」ではなく「おおあさ」という地名。元ヤクルトのレックス・ハドラーが創設(うそ)。

●東大麻グランドキング

注意:パチンコ屋ではありません。

●藻岩下BBJ

BBはボーイズ・ベースボール?Jは何?ちなみにBBJを検索したらボーイング・ビジネス・ジェットが出てきます。あとビッグ・ボーイ・ジャパン。

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個人的に好きなもの

●上野幌サンダース

サンダーは雷ですが、ス、をつけたら意外や意外、ケンタッキーの香りが漂ってきました。監督が白ヒゲの外国人のおっさんだとベスト。

●石山フォックス

帰化した外国人です。石山の狐。ちょっと風情がある。

●八軒東和グッピーズ

弱い、と断言したくなる。たぶん練習は楽。「ファイト!グッピーズ」と叫ばされた子どもは、今自分が恥をかいていることを知らない。伝説のバンド、グッピーズのマニアなのかも。

●西琴似パンダース

タイガー、ベア−、バッファロー‥様々な動物がチーム名になってきました。これはユニフォームの色が想像できてかわいい。親が入団させたくなるチーム名。それとも中国人組織?

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全国に目を向けてみると

●蓮根ロータス

ロータスとは、世界最高峰のレース、F1に出場していた屈指の名門チーム。強いはずです。

●ラビットタイガース

動物が二匹いるチーム名ははじめて。少子化にともなう合併チームか。巨人ファンと虎ファンの混成チームという説も。

●シティボーイズ

コント集団。

●アポロバンビ

牝馬。競馬から引用。少年もその親も確実に名前の由来を知らないはず。「アポロバンビ !」と一心不乱に叫ぶ少年たちをみて、競馬好きの監督がほくそ笑むのか。悪意があったら最低です。


●ふりかえって

NAGASE

「月」と書いて「ルナ」と呼ばせる最近の名付けの傾向から言えば、「グッピーズ」も「パンダーズ」も、かわいい!の一言でかたずけられるのかもしれません。けれども、いつか夕焼けのグラウンドで、少年の心に「グッピーズって、どうなんだろう…」という影がよぎる瞬間が訪れるはず。少年野球とはいえ、真剣勝負の世界に「グッピーズ」のおふざけ感。「GUPPY'S」の刺繍に違和感を感じたとき、はじめて少年は少年野球を卒業し、大人への一歩を踏み出したと言えるのかもしれません。

昔は「(地名)+(少年野球団)」ばかりでした。いまや、少年野球は珍名の宝庫。ありがちなチーム名を嫌い、部外者から見ればとてつもなくおもしろい方向へ向かっています。大人の思惑と現代人のセンスの化学反応です。大麻バッファローにつづく、名作がうまれる胎動を感じます。


TEXT BY 副編

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2005年6月 6日 (月)

球界きってのパチンカーまもなく一軍へ

北海道で相次ぐ自然災害、ファイターズ投壊現象に歯止めをかけるべく、球界きってのパチンカー&愛煙家ダルビッシュ・セファット・有がまもなく一軍デビューする、と思う。話題もいろんなブログでもちきりみたい。ワルビッシュは、高校時代からタバコを愛し、甲子園では大あくび、沖縄キャンプではパチンコ、千葉の2軍施設では霊体験を語り味方を震え上がらせるなど、話題に事欠かないスキャンダラスな男だ。

waru

どんなヒーローにも親がいる。以前、ダルらの新人研修を自衛隊で行なうことになったとき、三沢統括本部長は「ダルの母・ダルビッシュ郁子さんから『立派な大人に育てて欲しい』と依頼されている」と明かしていた。その依頼を受けてハムが育てた結果が、沖縄キャンプでのパチンコ&スモーク。もう立派な大人である証ということなのだろうか。

さて、不良学生としても新人としても時期尚早の感たっぷりのデビューとなるわけだが、一番誰が望んでいたかというと、親会社であるハムである。昨年の9月の中間決算では、CMで新庄・小笠原を用いた効果と、なにより移転元年というニュース性も手伝って約4割増。だが、今年はどう考えても、ダウン。たしかにハムファンは負けても負けても会場に行く。本当の意味でのファンは増えた。でも、シャウエッセンファンは増えていないのだ。

ハムは、いよいよCMに使えそうな奴が出てくれた、と思っているはず。しかし、そんなタマではないと思う。どれだけ更正を誓おうとも、パチンコも煙草も依存性はバツグンだ。私には見える。登板のない日に、帽子を目深にかぶり、朝からパチ屋にならぶダルの姿が。打者として席につき、CR大海物語で連打を放つ。そしてその不毛な一日の終わりに、煙草に火をつけ苦い顔をする。

すべての人がそうだとは言わないけれど、高校でパチンコにはまる人間の空しさは、ひきこもりなどとは比べようにならないと思う。生命感のない底のない海にひたすら降りていくみたい。ただそこに座っているだけで降りていく。色鮮やかな魚が棲む世界の下には、変形した魚類がいて、底のない真っ暗な誰もいない黒い空間に至る。麻痺していく身体と、薄れていく現実感。いつでも這い上がれるような気がしているけれど、どこまでもつづくいていくことを知っている。

と、いうと言い過ぎか。

でも、そういう目線でダルを見てみると、少しだけ悲しくなってくる。何が好きで鳴り物入りの大人気ルーキーがパチンコ屋で煙草をくゆらすか。傲慢や不良の一言では割り切れないものがあると思うのだが。

さて、皆さん。早ければ、6月中にも初登板の日がくる。現在ファイターズは、かっこ良く言えば「二年目のジンクス」、庶民的に言えば「地金が出てきた」状態。球団成績は投は倒、打つは鬱。SHINJO効果も打ち止め状態。だが、逆境こそ、新ヒーロー登場の舞台。北海道開拓使の霊魂を味方につけ、いよいよマウンドにエース・スモーカーが上がる、なんてスポーツ新聞的なゴシップ目線で楽しむのもいい。しかし、影をもったワルガキが大人になる物語をそこに見てもいい。私は応援している。ダルの望む物語が、CR大海物語ではないことを祈りながら。

waru

<関連テキスト>

  • ダルビッシュできちゃったので結婚。
  • text by 副編集長

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    2005年3月 6日 (日)

    トラック引くなよ、アディダス

    アディダス「不可能なんてありえない」のCMを見た後、アディダスのジャージを来たヤクザ風のおっさんを見た。目もとには、薄い茶色のサングラス。首に金のネックレス。手に怪しげなハンドバッグ。極道率98%。たしかに「不可能なんて」この方にはなさそうです。

    おっさんを見てると、「不可能なんて」のコピーが、
    ヤクザ調で聞こえてくるから不思議です。

    ari

    ★アディダスの広告コピー
    ------------------------------------------
    不可能とは

    不可能とは
    自らの力で世界を切り拓く事を放棄した臆病者の言葉だ。
    不可能とは現状に甘んじるための言い訳にすぎない。
    不可能とは事実ですらなく、単なる先入観だ。
    不可能とは誰かに決め付けられる事ではない。
    不可能とは通過点だ。
    不可能は可能性だ。
    不可能なんてありえない。

    IMPOSSIBLE IS NOTHING.
    ------------------------------------------

     この言葉の後に、あのおっさんなら、
    「だから、明日までに100万用意しろ、な。不可能なんてない」
    とか言ってきそうである。
    うーむ。強者の言葉に聞こえてきます。

     もともとこの広告に、素直に感動できてないというのもある。

     もともとアディダスの広告に妙な「しこり」を感じてた。雑誌広告では、モハメド・アリとかベッカムとか(あと憶えてないけど)偉大な(?)スポーツ選手が出てきて「不可能なんてない」を表現していく。ベッカムはともかく、あのアリの娘に言われちゃあ、感動一直線である。でも心のどこかで「アディダスに言われたくねーよ」と思っちゃう。偉大なスポーツ選手を起用して企業広告するなんて、よくあるのにね。なんか、アリの偉業の尻馬に乗った感が凄くする。どうしてだろ。

     例えば、1点負けているサッカーの試合、後半に折り返す間際のロッカールームで「不可能とは‥」と演説ぶたれたらそりゃやる気も出るってもんだ。あの広告を見て、そんな気持ちになるのは、わかる。たぶん「不可能」は、シビアな逆境のときに力を発揮する台詞なんだと思う。アリは戦う対象(試合の相手とか、不利な条件とか、差別とか)があった。乗りこえる試練があった。不可能みたいなこともあった。でも、アディダスが直面している逆境って何?と思っちゃう。
     
      例えば、白血病の芸能人が骨髄バンクの広告に出演するのは、違和感ない。筋が通ってる。両者の出演者と広告主の向かってる方向が一致してる。「骨髄バンクにご協力を」だ。じゃ、「不可能なんてない」というファイティングスピリッツは、アディダスのやる気と一致してるの?

     で、これがその答えみたい。
      看板の前に二人が吊るされて、吊るされたままボールを蹴りあってるパフォーマンス。「IMPOSSIBLE IS NOTHING」って、そーゆー意味だったわけ?

    adi2

     おもしろいけどーさー、と思う。耳目を集めるパフォーマンスではあるけど、無理矢理「不可能」をつくり出して、遊んでるだけに見える。アリとかと違うだろ。国内外を問わず「かっこいい!」という賛美者あまたの広告である。おもしろい発想だけどさ。敵がいないもんだから、仮想敵作ってるんじゃない?なんか主旨とずれてるんじゃないの、アディダスジャパン。

     よく比較されるナイキのCMでは、スーパースターがスーパープレーを魅せる。屁理屈なくスポーツの楽しさを教えてくれる。かっこつけ映像満載。でも、押し付けがましいメッセージはない。ノリのいい黒人が「ルールなんて無視してみようぜ。さあ、スポーツだ。楽しくやろうぜ、ブラザー!」と言ってるイメージだ。アディダスのCMは、深いシワを眉間に刻む初老の男が「不可能とは‥」と語り出すイメージ。つまり、アディダスはナイキの逆座標を目指したんだと思ってた。

     でも、やっちゃったんだ、びっくり広告。最近では「IMPOSSIBLE IS NOTHING」という字の入ったトラックにロープくくりつけて、人間一人で引っぱるパフォーマンスをやっている。筋肉番付じゃねーか。

    track

     これなら芸人の方がよっぽど「IMPOSSIBLE IS NOTHING」を体現していると思える。日本のバラエティのぶ厚い歴史をひもとけば、お笑いウルトラクイズなんかのほうがよっぽど不可能に挑戦している。ワニに近づく桜金造。サメとたわむれる上島竜平。熱湯風呂、拷問水車、吊るし上げ熱湯しゃぶしゃぶ。ユーラシア大陸横断をはじめとする電波少年も凄かった。芸人にこそ「不可能なんてない」は相応しい言葉である。なかでも「Mr.IMPOSSIBLE IS NOTHING」は、江頭2:50。グループで言えば、電撃ネットワーク。

     アディダス。トラック引き始めたら、もうダメだ。いつか誰かが「これって、前にテレビで見たことある」とか言い出したら、もうブランドイメージは地に落ちる。このままズルズル「広告的おもしろ」を続けても、バラエティ化が進むだけ。吉本興業や大川興業にかなうわけない。「無茶」に関して伝統と歴史で負けている。争っちゃいないと思うが、同じ土俵にあがってるように見える。早めに軌道修正したほうがいいぞ。そもそも「不可能なんてない」というスケールのでかい看板に無理があるんだから、撤回したほうが賢明かも。それも、不可能じゃない。

    text by 副編集長

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    2004年12月14日 (火)

    丸亀→埼玉?→国立

    2004_12_14
    やってくれました。
    コンサドーレが天皇杯ベスト8!
    J2最下位のコンサドーレが天皇杯ベスト8!
    優勝賞金一億円!

    契約更改で誰もサインしない理由がわかったよ。
    これに賭けてたのね。
    優勝したら一億円山分けだってさ。

    しかしま~、リーグ戦44試合で5勝しか出来なかったチームが、一発勝負のトーナメント戦でよくぞ3連勝も出来たもんだ。しかもJ1に2連勝。

    こーなったら本気で丸亀行きたくなってきた。
    http://www.jaltravel-h.com/sp/consadole/consa01.html
    受付終了・・・ガクッ。
    ホームゲーム丸亀なんかでやるんじゃねーよ。アホか。
    何のためにドーム作ったんだよ。
    まーいい。奇跡を信じよう。
    ジュビロもこけることあるかもしれないし。

    準決勝は、、、浦和かFC東京。
    埼スタか味スタか?
    首都圏ならどこでも行ってやるぞ。頼むから長居とか万博だけはやめてくれ。
    埼スタでレッズ叩いたら、、、最高だな。泣けてくるな。

    いずれにしても、あと二勝で元旦。
    天皇杯決勝。

    夢のファイナル進出。

    text by 編集長

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    2004年12月 9日 (木)

    ドイツワールドカップ最終予選

    対戦相手が決定しました。

    ・イラン
    ・バーレーン
    ・北朝鮮

    はっきり言って最悪の組み合わせではないだろうか。

    イラン
    ダエイ、マハダビキア、カリミなど、個々の能力の高さは証明済みだが、一番の問題はアウェイ、テヘランでの戦いだろう。
    以前、テヘランでの国際試合を生で観戦した金子達人氏が書いていたが、あそこの雰囲気はカンプノウでのクラシコ以上だそうだ。つまり世界一危険な雰囲気だってこと。
    アウェイの戦いに慣れていない日本にはかなり厳しそうだ。
    引き分け狙いが妥当だろう。

    バーレーン
    アジアカップでの戦いぶりを観ても、かなり強いのは間違いない。
    中東のチームにありがちな守ってカウンターというスタイルを取らない攻撃的なチーム。
    決定力に欠けるのが救いか。
    日本も同じだけど。

    北朝鮮
    実力未知数。まあ、大丈夫でしょう。根拠はないけど。
    それより心配なのがアウェイでの戦い。
    平壌行っちゃいますか?行くしかないけど。
    サッカー以外の部分でかなり注目されるのは間違いない。
    無事帰ってきてくれることを願うばかり。

    以上、組み合わせは最悪だけど、実力的には日本が一番であることは間違いないはず。
    初戦と最終戦をホームで戦えるのも大きい。
    ホームで全勝すれば、あとは2分け1敗ぐらいでも大丈夫だろう。
    悪くても三位までに入ればプレーオフ進出のチャンスがあるわけだし。

    text by 編集長

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    2004年11月26日 (金)

    サッカーをする生物「久保竜」

    私は、久保竜を見ると、ひいきのラーメン屋を思い出す。
    j1_06.jpg
    そこは、たぶん何十年もやっている。本棚にタイガーマスクの一巻がある。店主のおっさんは、とんでもなく無愛想である。ほぼしゃべらない。おっさんは注文を聞いてるんだか聞いてないんだかわからん様にみえて、黙々としかし確実に、調理をはじめる。いきなりのそっと近づいてくる。無言でラーメンを置く。私はそれを食う。おっさんは料理を続ける。そんな無口の関係が、たまらなくラクでいい。逆に言えば、お店等で話しかけられる関係に疲れている。洋服屋で店員が近寄ってくると、うんざりするように。

    私はこのおっさんと久保竜は似ている、と思う。口数が少ない奴は信用できる、なんて話ではない。久保とおっさんの共通の魅力は「なんの理由もなしにそうなっている」ことだと思う。鳥が歌うように、魚が泳ぐように、おっさんはラーメンをつくり、久保はサッカーをしている。ように思える。NAKATAのように、ディオールのサングラスで気どることもない。中村俊輔のようにカッコ良く写真にうつろうと背伸びする見栄もない。サッカーで稼いで、メシを食う。そんだけ。サッカーに必要のないことをしてない。生物としての営みは、いたってシンプルだ。

    久保のメディアでのコメントがつたないのも、必要だと思ってないからだと思う。そんな舞台で戦っちゃいない。小学校の頃「野球選手になるから、宿題は必要ない」と親に言い切った友だちがいたが、それと同じ。それをガキの頃から続けてこられる奴は希有だ。「自然体」ではあるが、中島美嘉や元ちとせがステージの上で素足になるような薄っぺらなもんではない。目的なき自然体。自分の周りの必要最低限の社会とだけ関係していればいい。と、本気で思っているはず。

    いきなりまとめに入るが、私たちは、そんなやつを「天然」といって笑う。ボレーシュートを決めた後「トラップするのが面倒だったから」と言い放った。そう。その「天然」とはバラエティ番組等でよく使われる意味だ。だから、卑下することもできるし、嘲笑することも充分可能だ。だが、私は心の底から笑えなかったりする。その言葉の底に、サッカーでしか生きられない久保竜を見つけるわけだから。

    <関連テキスト>

  • 「Number」はナルシズム増幅装置。
  • text by 副編集長

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    2004年11月25日 (木)

    TV討論会

    コンサドーレがいつも通りのふがいない内容で敗れ、J2年間最下位が決定した昨日の深夜に放送されたテレビ番組、
    『イチスポ!朝まで討論~スポーツは誰のもの』
    はなかなか面白かった。
    北海道のスポーツの現状について語り合う、ローカル版朝ナマみたいな番組。
    出演者がなかなか凄い。コンサドーレの石水副社長、元キャプテンの野々村氏、日ハムのフロントの誰か、現役の小笠原選手、そして何故か上田札幌市長。朝日新聞のスポーツ記者なんてのもいたな。
    良くぞここまで集めたものだ。ある意味ローカルオールキャスト。

    日ハムには特に興味は無いのであまり良く観ていなかったのだが、唯一の見せ場は、
    「コンサドーレと日本ハムが合併する事はできないのか?」
    と誰かに質問されていたときの日ハムフロントマンの表情。
    「オイオイ、やめてくれよ。。。」みたいな。
    そりゃそうだろう。弱くて金も無くて人気も下降線をたどる一途のチームと一緒になんかなりたくないよな。

    落ちたもんだな、コンサドーレも。厚別で二万人、札幌ドームで四万人を集めていた僅か数年前がはるか昔のようだ。
    なんて落ち込んでいたら、わけわからんおっさんに、新居と中尾の件、さらにはウィルの暴行の件まで持ち出されて、
    「ちゃんと選手の教育しろ」って言われた挙句に、
    「ファールが多すぎる、イエローカードばっか貰うな!」って怒られてるし。
    ちょっと待ておっさん!選手の素行の件とファールが多すぎる件は全然別の話だろ。あんた本当にサッカー知ってんのか?
    そもそもコンサドーレがファールが多いと言う話は嘘だからね。
    そのくせ最後に、
    「彼らの将来についてもっと真剣に考えてあげるべきだ」と来たもんだ。

    そんな中、以外にも頑張っていたのが茶髪にスーツ、裸足(たぶん)で登場の野々村氏。
    今期のチームの成績について、外人が一人もいなかった点と共に、選手個々の能力の低さを一番の原因に挙げる正直さ。この点は昨日の試合後の柳下監督のコメント、
    「いつもい言うようにラストパスの精度が低すぎる。この精度をトレーニングで上げることができないなら、できる選手を連れてくるしかない」
    と一致している。アクションサッカーとか言ってる場合ではないのだ。戦術以前の問題だと言っているのだ。

    彼が自分自身について語っていた点も見逃せない。
    「以前所属していたチームは観客が7000人ぐらいしかはいらず、プロって何なんだろう?と自答自問していた。札幌に来てプロとは何かがわかった。だからこそ早く引退してこのチームの発展のために力になろうと考えた」
    後半の部分の真意については不明だが(クビになったいう説あり)、周りの人間の発言に対して、メモを取りながら真剣に答弁する姿に、「ガンバレ野々村」と応援したくなった。いやマジで。

    最後にはJリーグ百年構想について熱く語り、新潟の成功例を出しながら地域のコミュニティー手段としてスポーツの重要性を訴え、行政の協力を上田市長に直接語りかけるアツさ。
    もうお前しかいない!頼んだぞ野々村さん。

    それに比べ、石水副社長のふがいなさはなんだ!
    チームの累積赤字について聞かれ、
    「今期は約二億円の黒字になる見通しです」
    と思わせぶりな発言をするも、よく考えてみりゃそれって、

    今野の移籍金と同じ額じゃね―か!!!

    text by 編集長

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    2004年11月16日 (火)

    「Number」はナルシズム増幅装置。

    Number615号「日本代表インタビュー特集」を立ち読み。NumberはいっつもA代表にインタビューしてるイメージ。サッカー日本代表が今どれだけスポーツ紙にとって売れるネタであるか再認識。骨のあるつっぱったライターには悲しい風潮。同情しながら読んだ。number.jpg

    相変わらず聞くのはうまい。取材者と選手の関係が密であることを想わせる。でも持ち上げ過ぎ。中村俊輔のページのタイトル「感覚が支配する世界」って、これは笑っちゃっていいのかな。ナルシズムを少しは隠して欲しいです。これをカッコイイ!と思う感性は、少年マンガの必殺技に憧れるレベルに近い。たぶん、女の子には理解できないワールド。読んでる自分がだんだん恥ずかしくなってくる。

    鈴木のページが一番よかった。「自分語り」のクサイ印象を打ち消して、くったくのない好青年だなあ、思わせることに成功してる感。他ページを読むと、ピッチでの「試合」から雑誌での「語り」までが、お仕事になってる選手が増えている状況を思い知らされるが。それがプロなのかなあ。自信たっぷりにポーズを決める中村俊輔は、どうしてもかっこ悪いと思うけど。

    「中村俊輔は、かつて体験したことのないゾーンを駆けはじめた」なんて文が始終続くのにも辟易。選手の自意識たれ流しをますます促進している風である。そんな文体がNumber的とか、スポーツノンフィクションの型だとかされてるんだろか。「情熱大陸」と大差ないカッコつけぶり。味つけ濃すぎ。ここも笑うところかもしれない。笑わせてもらったけど。一度口でしゃべってみるとわかる。「中村俊輔は、かつて体験したことのないゾーンを駆けはじめた」。いつも普通に書いてるけど、すげえな。

    もはや、Numberはサッカーファンの純粋培養の場にみえる。ナルシズムを増幅する場を与えられても、選手が自分語りしすぎないことを祈るばかりである。日本にヒデは一人で十分。無愛想の鏡、ラスト侍・久保竜彦は大丈夫だろうけど。なにか、Numberはサッカーの「Rocking on japan」になりつつあるように思える。


    追記
    前号の日ハムの記事は良かった。文章がカッコ付けてなくて、エピソードを過剰に美化することもしてない。褒めるときにでる嫌味を慎重に丁寧に消して、じかに心に語りかけようとしてる姿勢がみえる。良かった。読んだ後、感謝したくなるほど。

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    2004年10月24日 (日)

    ホームスタジアム

    dome.gif

    私は野球が嫌いなわけではない。
    サッカーが好きなのだ。コンサドーレ札幌が好きなのだ。

    『北海道日本ハムファイターズ』
    なんとも鼻につく名称である。
    なぜ地域名と企業名が一緒に並べられているのだろうか?
    そもそも北海道と日本ハムなんてまったく関係ないじゃないか。
    そのくせ本拠地は『札幌ドーム』。

    -----------------------

    Jリーグ横浜Fマリノスの親会社である日産自動車がマリノスのホームスタジアムであり、2002年ワールドカップ決勝戦の舞台である横浜総合競技場の名称権(?)を買い、「日産スタジアム」にし、さらに日産自動車の本社自体を横浜に移転するらしい。
    地元企業が地元チームをバックアップする。
    すばらいい。これぞJリーグの理念である地域密着型チームのお手本である。

    そこで私は思うのだ。
    コンサドーレ札幌のホームスタジアムであり、北海道日本ハムファイターズの本拠地である『札幌ドーム』の名称権をいっそのこと日本ハムに売り飛ばし、『日本ハム野球場』にでもしてしまえ、と。
    結構な値段で売れることだろう。
    大体札幌ドームなんて野球場だかサッカー場だか解らないような微妙な造りをしているわけだし。

    そして別の場所にサッカー専用のスタジアムを造り、皮肉をこめて『コンサドーレ札幌スタジアム』という名称にすればよいのだ。
    ガラガラで目新しさも無くなった札幌ドームや、トラック付きで今ひとつ一体感に欠ける厚別競技場より(確かにここはコンサドーレにとって聖地であり、数々の伝説がつまった場所ではあるが・・・)、よっぽど魅力的で、観客も集まると思うのだが。

    text by 編集長

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    2004年10月18日 (月)

    「川口は神様です!」それは恐い。

    嫌いって、レベルじゃない。
    川口は、恐い。

    現在日本では、川口は「神」らしいですから、
    悪口を言うと、白い目で見られる。いや、本当に。サッカーの宗教性を再確認する場面が多い。アジアカップ以来、そのありがたみは日々増していて、「守護神」の「神」の部分に宗教を感じて恐い。みんな祈りを捧げるわけだし。

    セーブに関しては、へた糞、とまでは思わないけど、「奇跡」を演出しているかのような絶妙なあやうさがある。たぶん、今なら、ゴールキーパーのミスで危機一髪みたいな状況でも

    「川口神がかりなセーブ!さすが守護神!」

    で、かたずけられそうな気がする。
    日々、神にされていく感じ。それを目の当たりにしてるような感じ。最近、川口を好きな人を、嫌いになっています。

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    2004年10月17日 (日)

    ヤスダの追憶

    「ヤスダ」と聞いて思い浮かべるのは、ケイか、ナルミか、タダオくらいでしょうか。今回は、元モ−娘の「圭」の話でもなく、木梨の妻の「成美」でもなく、プロレスの「忠夫」の話でもない。「クリックスヤスダ」の話。

    今年、いつだったかな、まったくの偶然で「東京都サッカー審判協会」というサイトにばったり出会いました。その中で、会長 長坂幸夫さんの書く「クリックスヤスダ追憶記」という小文を何気なく読みはじめ、ちょっと心に残りました。序文は以下のように。

    >日韓ワールドカップ開催を目前にした5月、我々サッカー関係者に衝撃的ニュースが流れた。
    >それはサッカーシューズの老舗である(株)クリックスヤスダ倒産のニュースであった。

    (中略)

    >さて、この記事は私に忘れがたい追憶を呼び起こしたのである。

    ここから先、会長はあふれんばかりの記憶の波が打ち寄せるのを、自分でもおさえることができません。会長が生まれた1932年に、クリックスヤスダの前身である安田靴店が開業したこと。その「間口一間の小さな店」が父の実家の近くにあったこと。5歳くらいの頃、父がよく連れていってくれたこと。店へ向かう「この道は中央に桜並木の分離帯のある環三通りとなって」いたこと。その頃のサッカーの時代背景にまで描写は及び、店の周辺にあったサッカーが盛んな学校を6つくらい上げ、安田靴店が日本サッカーの発祥の地にあったことを語ります。

    さらに、話はパーソナルながらも、壮大になってきます。

    >父の弟に長坂謙三がいるのであるが、
    >この私の叔父に当たる謙三はサッカーの名手として知られた人物であった。

    会長の叔父の思い出なのですが、これがまた、すごい叔父。

    >叔父謙三は写真ばかりではなくイギリスからサッカーシューズを取り寄せ、それを安田重春さんに分解させて、それと同じ型をとって復元させたのである。こうして国産の第1号サッカーシューズが生まれた。

    >叔父謙三は府立五中から慶応大学へ進んだ仲間と共にサッカーの戦術研究と実践を続けていた。叔父謙三のサッカーの戦術研究は3バックシステムを独自に考案したことである。

    >いうなれば、叔父謙三と安田重春さんによって独自のサッカーシューズが開発されていったのである。

    この後も、嘘みたいでマジな話が続いていく。いずれの話もその記憶力と描写の細かさに驚嘆するばかり。
    そして、「この靴が何時作られたかは判らないが、昭和10年として」とはじまる、安田靴店で創られたサッカーシューズの、圧巻の描写へ突入する。昭和10年は1935年。68年前の靴。68年前の記憶。

    >靴は牛皮で作られていて色は変色して焦げ茶色をしていた。現在のサッカーシューズと比べるとずっと重く、つま先部分は4枚くらいの薄い皮が重ねられて硬く固められていてトーキックに適するように作られていた。かかとの部分も同様に厚く硬く作られていた。また靴の裏は靴の上部と手縫いで縫合されていて、その上にもう1枚の皮底が打ち付けられて厚い靴底になっていた。靴底は中央線に沿って直線上に少し盛りあがっていた。靴裏のボッチは厚い皮を丸形の鑿で打ち抜いたものを2枚重ねて釘で打ち付けていた。靴裏の先と最後部には三日月型の皮を打ち付け、ボッチは前部に4個、後部に2個打ち付けていた。 

    なんという鮮やかな記憶でありましょうか。靴の、裏の、ポッチまで、余すところなく、描いています。表現的に決してうまいというわけでもありませんが、文の量とかみても、やっぱり溢れてる愛。ヤスダへの、シューズへの、サッカーへの愛。描こうとしているところに意味がある。変色して、重く、重ねられ、硬く、固められ、厚く、底を打ち付け、少し盛り上がり、前部に打ち付け、後部に打ち付け、こうして長い長い工程を経て、つくられてきた形。それが、会長の、サッカーシューズへの、忘れ得ぬ思い出の形なのであります。

    会長は、「東京大空襲」のあと「焼け野原の街を歩いたこと」などなど、「終戦」を通して「日本サッカーの再建」の物語を「安田靴店」を中心に続けていく。ダムが決壊したかのように溢れだす会長のとめどない追憶の奔流です。プロジェクトXのような世界。

    そして‥‥

    >1964年、東京オリンピックが開催されたときは、安田靴店は押しも押されぬサッカー専門店として全国にその名は知れ渡り、サッカーシューズを入れる青色のビニール袋は全国のサッカー選手が手にしていた。叔父謙三は、患者から感染した結核に犯され1941年(昭和16年)に若くしてこの世を去った。病床にあっても、なお、サッカーの戦術の研究を続けていたという叔父謙三は、戦後の安田靴店の繁栄を草場の陰からじっと見つめていたのである。そして今、安田靴店消滅の悲報をどのような気持ちで聞いたであろうか。

    東京都サッカー審判協会のサイトで、こんな心のこもった文章と出会うとは、思いませんでした。

    text by 副編集長

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    ジャイアンを地でいく男

    元横綱ゼリー状あけぼの太郎が「使用不可」の烙印を押されて久しい。

    2003年末。もはや古い話だが、人間卒業ボブ・サップVS元横綱ゼリー状あけぼの太郎が、師走の話題を独占した。いま考えると異常事態。格闘技で暮れる年ってのも世も末って感じだ。ま、見せ物だったわけだが。あの異種族格闘技ブーム時において、私は伊良部に似たあの男を思い出していた。

    元双羽黒・北尾光司。

    身長2m体重150kgという日本人離れした体格。大横綱・双葉山と羽黒山をドッキングさせた「双羽黒」という期待最大のシコ名。小錦にサバ折りをかますマンガ並のスケール。FFのデータを消した弟子を半殺しにする、高いジャイアン性。そのことで女将さんに口出しされると、相撲とりなのに回し蹴りを繰り出す、格闘家としてのポテンシャル。「こんなまずい飯しか出せないようなところ、前々からやめてやろうと思ってた。」と捨て台詞する生まれもったテングっぷり。

    元スポーツ冒険家・北尾光司。

    そういえば、北尾さん、あなたはエアガンいじめの草分け的存在でした。さらに、ナイフ収集が趣味で、付き人の身体で切れ味を試したりしていましたね。その前人未到のいじめ歴は、どこへ行っても通用する立派なものだと思います。さらに、相撲取りを辞めた後に名のった「スポーツ冒険家」という肩書き。あの意味不明さは、自らの状況の混乱「相撲をやめたら、俺ってなんなんだろ?」状態をよくあらわしていると思い、とても感心したものです。

    元プロレスラー・北尾光司。

    新日本プロレスでの、伝説のデビュー戦。あの時のファッションを形容する言葉は、いまだ地球上に存在しません。あのホーガンイエローのシャツ‥ヘアスタイル‥奇声‥ポーズ‥‥すべては良き思い出です。

    そうそう、バスの遅刻事件も忘れられません。
    バスの集合時間に大遅刻してきたあなたは、長州に「お前、やる気ないんなら帰れ!」と怒鳴られると、帰ろうとしましたね。長州がキレると、自分の頬を指差して「ここ殴ってみろよ」。 さらに、長州を「朝鮮人!」と罵倒。もう「朝鮮人!」は、胸がどきどきしてたまりませんでした。でも、そのせいで、さすがにクビになりましたね。SWSに移籍しても、北尾節はあいかわらず。試合会場で叫んだあの台詞、「おまえら、こんな八百長見に来ておもしろいのか!」は、歴史の教科書にのせたいくらいの名言。でも、そのせいで、さすがにクビになりましたね。

    今年40歳・北尾光司

    こんな人間は、唯一無二。デビュー戦で観客からカエレコールされた男。天龍の鎖骨を折るほどの実力を持つ男。あらゆる意味で、あなたが最強でした。もう、誰もあなたの伝説を破る人間はあらわれないでしょう。常人には、世話になっている女将さんに回し蹴りはできないし、付き人でナイフの試し切りはできない。何より、長州に「朝鮮人」とは言えません。北尾光司。ジャイアンを地でいく男。フィクション性すら帯びたただならぬ存在感は、生まれる時代を間違えたとしか言い様がありません。今、あなたが現役ならば‥と思ってしまいます。

    2004年現在、北尾は、新装(パチンコ屋か)になった立浪部屋のアドバイザーに就任。アドバイザーとは何か?立浪親方とどういうやり取りがなされたのか?興味はつきない。私個人の願いを言えば、プロレス復帰が望ましいのだが。天龍だって、まだプロレスで食えてるんだし。

    kitao.jpg

    text by 副編集長

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    2004年10月15日 (金)

    オールドジャパン

    ジーコ監督は次の最終戦対シンガポール戦で、カズ、ゴンなど過去の代表を支えた選手を使うらしい。
    いいね!楽しみだね!
    どんなメンバーになるんだろうか?

       カズ  ゴン  城
               (岡野)
           前園

         名波 山口

    相馬  秋田 井原 奈良橋
            (復帰)
           小島
        (ザスパ草津)

    こんな感じかな?  

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    2004年10月14日 (木)

    絶対に負けられない戦い

    105_soccer.gif
    選手兼通訳のアレックス

    私の嫌な予感はただの思い過ごしに終わったようだ。
    絶対に負けられない戦い。ドイツワールドカップアジア地区一次予選、日本-オマーン。

    「もし二点差以上で負けたとしても日本サッカーが終わるわけではない」
    戦前にジーコ監督はこう語っていた。
    たしかにその通りではあるが、Jリーグができて10年、ようやく根付き始めたサッカー文化、そして日本サッカー界全体への影響は非常に大きいのもまた事実である。

    オマーンは良いチームである。
    三月の日本ラウンド、アジアカップでの対オマーン戦を見ればそれは証明済みだ。
    中東のチームの典型的なパターン、守ってカウンターというサッカーではなく自らイニシアチブを取ってゲームを支配してくる。個人の技術も高い。監督の手腕も優れている。
    そんなチームと何故一次予選で戦わなくてはいけないのかは多いに疑問であるが。

    さて、本題の昨日の試合であるが、日本の完勝であったと言ってよいだろう。
    確かにオマーンは良いチームではあったが日本とは現時点では格が違った。
    10年前の日本なら間違いなく負けていただろうが、10年で日本サッカーは飛躍的に進歩したのだ。
    プロ化に始まり、若年層からの体系的な強化、そしてワールドカップでの経験。
    オマーンにはそのすべてが無い。その結果が昨日の試合である。

    一部には日本の戦い方に対する不満の声もあるだろう。
    ボール支配率では圧倒されていたし、守備重視のつまらないサッカーだったと。
    確かに試合内容まるでイタリアのサッカーを見ているようで凡戦であった。
    しかしこの試合がワールドカップ予選だということを忘れてはならない。
    勝てばよいのだ。試合内容なんて二の次。
    そういう試合だったということ。
    勝つべき試合に大人の試合をしてきっちりと勝つ。
    それが日本サッカーに一番かけていたことだから。


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