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2011年1月10日 (月)

バカのふりして自己肯定。SEIYU「KYでいこう!」

と、いうことで、年末から正月にかけてのCMのモヤモヤを吐き出してみた。あんまり共感は得ないとは思うし、怒られるのは目に見えているが、個人的にはだいぶスッキリである。

あとは、SEIYUのことを書いておきたい。

Kyde

「KYでいこう!」キャンペーンのこと。過激な表現は追い込まれた証だな。この業態そのものが感じてる危機感と言っていい。地域最安値を目指すらしいが、ライバル店を壊滅させるのが先か、出入り業者に自殺者が出るのが先か、という勝負をしかけてきた。

たしかに、安いは、うれしい。

でも、安いものが買いたいのではない。しかたなく、安いものが買いたいわけだ。同じようで、違う。安さは、庶民への金銭的な脅迫だと思う。農家の野菜を買いたたいて、誰もがいい気持ちのするものではない。安いということを訴えるときに、全肯定できない罪悪感を残してほしいのが人情だ。

危ういな、というのが第一感。持ちつ持たれつ、という古き良き日本の商売を講釈するつもりはない。競争社会だからね。せめて生かさず殺さずぐらいにしてくれよ。業者にハゲが増えるくらいならいいが、死人が出たら笑えないから。

Ky2_2

こういったベタな値下げ商法そのものに、これ以上とやかく言うつもりはない。文句をつけたいのは、広告の手口。反発を受け流す広告をしていること。

「KYでいこう!」は、いこう!と誰かを誘ってるふりをして、いこう!と自己肯定をしている。消費者だけでなく同業種のライバルや卸業者に向けて放つメッセージを兼ねてるから、批判は分散して届かない。このあいまいさが、批判のクッションになっている。KYは「価格やすく」の意味ですから、というアホっぽさを隠れ蓑にした逃げ道まで作ってる。

さらに、こういう過激な広告をやるときって覚悟の上だから、たいていの批判は「想定内だ」とか言って受け付けないから、タチが悪い。ちんけな悪だくみだよ。

KYでいこう!

それが、いいわけないだろう。正気になれ。

こんなの値下げが業界からどう見られるか不安だから、自社を肯定するための旗印だろ。安くしたいのは、単にライバルをダシ抜きたいからだ。「価格安く」は客向けで、「空気を読まない」は反感出そうな流通業界向け。やってることは自由競争で別に悪いことじゃないのに、まぜこぜにしてアホなふりして言い放つ魂胆が嫌い。安さの功罪の「罪」の正当化に見える。世間に罪悪感の共有をせまるな。

「今年は業界の空気を読まず激安に挑戦して行こう(笑)」って、社長の朝礼レベルのブラックジョークだ。社内報にでも載せておけ。

Ky

社内のアジビラを世間にまくな。

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