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2010年11月12日 (金)

時代おくれの肯定。氷川きよしの「白鶴まる」

えんや〜まぁ〜るぅぅ〜。

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お、威勢がいいじゃねえか。こんなポーズが似合うのは世界ひろしといえど、きよしだけ。白鶴「まる」の氷川きよしCMである。演歌のリズムにあわせて、細身の身体をしならせながら白鶴を差し出すきよし。パーにしたあの手が効いてる。バックに「まる」のでっかい旗がひらめく。演歌の大仰な舞台観が、CMの世界観にうまく利用されている。

氷川きよしと「まる」はぴったりハマっている。白鶴「まる」は25周年を迎えるそうだが、最高のパートナーを見つけたな。きよしがこの歌を歌うだけで、もう漁村を飛び出しても「まる」のCMだとわかるだろう。なんでこんなにハマるんだろう。どうしてきよしは漁村がこんなに似合うんだろう。商品ターゲットが同じだからだろうか。観ていて、当たり前のことにハっと気づく。

そうか。演歌って、日本酒のあるライフスタイルなんだ。

演歌ばなれと日本酒ばなれは近い。とくに日本酒は安酒にしぼるとさらに深く結びつく。時代おくれでありながらも、時代おくれを肯定する美学が、どちらにもある。相撲、笑点にも言えることか。矢崎滋→ともさかりえの流れで困惑したが、これは当然のキャスティングなんだな。逆に言えば、演歌の似合う人を出してれば、間違いはない。日本酒は決してブームにならない。演歌と同じく「生き方」そのものなんだから。

にしても、氷川きよしには観ているだけで幸せになるオーラがあるなぁ。今の時代、演歌と真剣に向き合おうとすると、若者はどうしてもマヌケになる。しかしそのマヌケが、おばちゃんたちの愛される理由になっている。つけいる隙がある、と言い換えてもいい。「かっこいいー!」というよりは「ういやつ、ういやつ」という目線。目下の者に対しての寵愛。韓流スターの愛され方とちょっと違うだろう。自家製のつけものを喜んで食べてくれそうな感じがする。この「ういやつ」種のいちばんゴージャスなのが「石川遼」だろうか。

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えんや〜ま〜る〜

えんやまる

おいしいまる

えんがある

えんやまる

まぁ〜るぅ〜

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歌詞も酔っぱらって歌いたくなる適度なマヌケぶりである。15秒でこのヨのせちがらさを忘れる名曲だと思う。日本酒ブームを取り戻そうとするムダな力が入っていない。離婚目前のダルビッシュに聴かせてあげたい。今年の数あるCMソングで、イヤなことを忘れられて一番好きな曲である。ただトシなのかもしれないが。

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