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2010年10月19日 (火)

松本人志がまた映画をつくるらしいね。

また映画ファンとお笑いファンのややこしいヒヒョー合戦が始まろうとしている。

映画館で見たいのは、映画である。お笑いではない。

というのが、一般的だと思う。でも、ダウンタウン松本は芸人として、映画をつくっている。このめんどくさい構造は、今だに状況をややこしくしている。「お笑いは映画館で見るべきものか」という違和感。松本映画の問題は、現状はここらへんを漂っていると思う。おもしろい、おもしろくない以前のわずらわしさ。映画館に、お笑いを観に来ている客は少ないのに。

映画とお笑いは違うんだよ。という人がいる。
だが、「映画らしさ」って何だろう。って、考えてしまう。

人気俳優、有名女優、巨匠監督、あっと驚くラスト、感動のストーリー、社会風刺、これは実話です。などなどを楽しむのが映画館である。どれかが入っていないと、映画じゃないと言ってもいいくらいである。松本監督は、この要素が少ない。映画じゃないみたいな映画だから、映画としてヒヒョーしてもコントとしてヒヒョーしても的外れになる。実験的作品というのは、映画監督として直接ダメージを受けないもんなのだ。だから、どれだけ攻撃しようとしても、今はムダ。

次回作は、本人が出ないらしいね。ダウンタウン色が消えて、これで少し映画っぽくなるのかな。だとしたら、映画としての感想のもちようがある。

あえて褒めるところを探すなら、映画にのぞむ姿勢とかしかない。松本作品の「俺がふつうの映画つくっても、面白くないだろ」という精神には賛同できる。けど「こうしたほうが面白いだろ」にはまだ賛同できないレベル。根っこの精神だけは応援できる。世の中に迎合するおしゃべりクソ芸人の品川みたいな松本なんてみたくない。

2作品重ねてきて、ヒヒョーすべきテーマだけははっきりしてきた。

映画として観てもらえていないというジレンマを解消できるか。

であると思う。早くカンヌとかとってくれれば、ファンも、取り巻きも、芸能界も、本人も、みんなが楽になれるのになぁ。映画として観てもらうためには、松本を知らない海外からの評価は不可欠に思える。

松本と言えば、この前、「NHKのプロフェッショナル仕事の流儀 松本人志スペシャル」を見た。「松本はこの状況さえも笑いに変える」「この間、松本は瞬時にネタを見つけ出した」「渾身のボケだった」などなど、ナレーションがとにかくバカにしている。「松本人志のコント MHK」よりも笑えた。取り巻きのイエスマンぶりは切なさを醸した。否定したら即、仲間はずれにされるんだろうな。NHKが半年かけて作った泣ける傑作コントである。ちょっと泣きそうになった。

次回作の話題を盛り上げるために、松本ニュースは続くだろう。こんなふうに、また松本人志のことを考えさせられるシーズンがきたんだなぁ、と実感する。天才ではなくても、天才であってほしいと思うのがダウンタウンを観て育ってきた世代の気持ち。いずれにしろ、映画監督になりたくて下積みを続けてきた人に対して、天才ぶりか無能ぶりかをはっきり示す立場にあると思う。作り続けて証明しきってほしいもんだ。

作品うんぬんをのぞいた話で言えば、映画で売れなかったら売れなかったって、自分で言えないところがきつい。誰も言ってあげられる人がいないことが、もっとつらい。親友とかいないのか。

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