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2010年9月13日 (月)

鳩山の名言

「ぼくはいったい、何だったんでしょうね。」

名言である。前世でも占ってもらっているかのような言い回し。「何だったか」が特にいい。「ボクがしたことは無駄だった」と素直に謝れず、かといって「ボクがしたことが、無駄になったじゃないか」と逆ギレすることもできない切なさが香る。ボクがした「問題行動」を取り上げるわけでもなく、もっと根元的な「存在意義」まで深く問いかけているところは凄い。誰を問いつめることもなく、答えを求めるわけでもない、無重力に浮いた質問。自分とは何だったのか。自分の経歴や人生すらも今一度ニュートラルで見つめ直す視点。アーティストである。もっと評価されていい。
 ある中堅議員とやらが「宇宙語しか話せない伝書バトはダメだ」とか言ってるが、インパクトにおいてそのセンスは負けている。「あの戦争は何だったのか」「小泉改革とは何だったのか」というタイトル然とした言葉と比べても「ボクはいったい、何だったのか」は秀逸である。みんなが思っていたその感想を、自分で言えてしまうセンスが新しい。自己弁護でも自己批判でも自己否定ともちょっと違う自己迷路。もっと評価されていい。人間の存在の根幹を問いかけているわけだから。
 死の直前にもう一度吐いてほしいセリフ。そして、いっそ鳩山由紀夫之墓に刻んでほしい。
「ぼくは一体、何だったんでしょうね。 鳩山由紀夫」。一度死んだ男の言葉である。

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