ビールCM雑感
「キリン 本格〈辛口麦〉」
良くも悪くも目立ってるから、取り上げて置こう。
舘ひろしがドラムをたたいて調子こいているCMである。改めて書くまでもないが説明してみると、石原裕次郎の曲「嵐を呼ぶ男」をパクって堂々と登場するから、まあ、団塊の世代ねらい。で、館ひろし+浅野温子の「あぶ刑事」コンビを出演させて、30代から40代を囲い込む。最後は、20代の素人の若造に「あのおっさん本格的だぜ」と言わせているからして、若者は無視。キャスティングで大体の「ねらい」は見えてくるわけだが、見えすぎて気持ち悪い。あいつら馬鹿だから、こんなので大喜びするだろうな、という安易なマーケティング記号としての芸能人CMには辟易する。
「いつかはこの味にたどり着くと思っていた」「本格 辛口」
とか、渋くキメてるが、そうは問屋が卸さねえな。館ひろしの正体は、コミカルなおっさんである。今年いっぱい持てば良しだ。
なんとなくのターゲットイメージだが。
「のどごし生」山口智充と香椎由宇 → オールターゲット
「コクの時間」内田恭子 → 30〜40代以上 男性向け
「淡麗グリーンラベル」嵐 → 20代以上 女性向け
「ストロングセブン」伊藤英明 → 20代以上 男性向け
で、今回は、すき間をねらってこうなった。
「キリン 本格〈辛口麦〉」館ひろし → おっさん向け
あんまし踊らされるのもシャクだが、戦略としてキリンは上手だと思う。新ジャンルの売上げ勝負を、商品を増やすことで、ターゲット別の戦いに持ち込んだ。でもそいつがはっきりすると反対に、どのCMもタレントがマーケティング記号だからつまらない。自分と同じ年代の芸能人が出てるだけで、飲んでみよ!なんて思うほど単純バカじゃない。汗とびちってたり、ある程度のシズルがんばりは認めるが。
ビール関連のCMは「サッポロ」の大人エレベーターのひとり勝ち状態だと思う。「話題になるCM」の話題の意味が、誰を起用したかだけで終わってない。ビールのCMはやはり、ここちよく酔わせてほしい。それとも、ビールじゃねえよ、発泡酒だからこの程度でいいんだよって感じなのかな。
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