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2010年4月 8日 (木)

木村拓也の訃報について

昨年から続いてきた有名人の死の連鎖が球界にも飛び火したような印象を受ける。日ハムの小林繁、オリックスの小瀬浩之、そして巨人の木村拓也‥‥「早すぎる死」という共通項が「どうして今?」という気持ちを際立たせる。「遅すぎる死」なんて言わないんだが。

木村拓也の訃報は、当日、ふたつのニュースに分かれた。

ひとつは、多くの人々に愛された野球選手が亡くなったというニュース。広島球場の近くでインタビューがなされ、ファンが早すぎる死を惜しんでいた。関係者が残された人たちが惜別のコメントを寄せた。巨人ナインはグラウンドへ出ると、現役時代に守っていた二塁ベース付近に集まり、円陣を組んで黙とうした。

もうひとつは、昨日まで元気だった人が突然、くも膜下出血で死亡したというニュース。何が原因で起こるのか。どうやったら防げるのか。大きな病院の医者が、脳の断面イラストを指差し説明する。脳卒中は小さな前触れを見逃さないように。死因となった病気の特集がはじまる。

ニュース番組の最中、訃報はいつの間にか健康情報にさし変わる。たしかにニュースは、これからも生きていく人のためのものだけど、訃報は残された人のためにあるべきだと思う。クモ膜下の情報、今さらいるんだろうか。どうしても。

今回の件で一番心に残ったのは、元・巨人のコーチで現・横浜の監督を勤める尾花の言葉だった。

「悲しいの一言。
 日ごろから自己犠牲をいとわない選手。
 昨年はマスクをかぶってくれて、
 0点に抑えてベンチに帰ってきた時の
 得意げで子どもみたいなあの顔が忘れられない。」

プロの野球が、こんなにやさしい目線で語られることは少ない。

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