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2007年9月13日 (木)

Rugby world Cup2「清宮さんの解説」

フィジー戦の感想です。

タイトルはけっこう悩みました。「ラグビーを汚す清宮の野次解説」にしようかとも思いました。「次期監督ぶる清宮の提言」「清宮解説ネガティブ音頭」「解説じゃなくて不満」「ただのイライラしたおっさんじゃねえか」などなど数ある候補案がありました。けれども、あの感情の抑えのきかない何様的解説に対して、感情で応えるのがアホらしく思えてきてやめました。

試合序盤は「解説」の仕事をされていた清宮さんでしたが、お気に召さないプレイが出てくるたび、すこしずつ上品ではない言葉をもらしてしまいます。ときどき、バカにされたような小笑いをもらすなど、視聴者に自分のイライラを伝えることに骨を折っておられました。

終盤には、

「あー、また!」
「もうジャパンはキック禁止!!」

そのお声には、松木安太郎のような無邪気さはありません。あくまでも自らの権力を確信し、無能な人を見下すかのような提言をぶちかまされます。アナウンサーは「そうですよね」と適当に同意し、「これがフィジアンマジック」「でたフィジアンマジック」「これがフィジアンマジックですね」と華麗なつなぎを形容する言葉を言うことに夢中になっておられました。僕はあんまりフィジアンマジックは出ていないのにと思いました。

民放を消して、生で放送しているケーブルの「J Sports PLUS」を見ると、ゲスト解説をしていた向井(コカ・コーラ監督) さんは、言葉づかいに気をつかっておられました。同じキック連発の意図を問われても、

「ここではキックが約束事になっているようですね」

と、元日本代表監督らしい抑えのきいたコメントでした。もうジャパンはキック禁止!と熱くなりすぎた解説の、無意味さがよくわかりました。

正しい指摘だとしても、あんな言い方はないんじゃないかな、ということは会社でも学校でも良くあります。それが、ワールドカップ日本戦の解説という大舞台で起こるとは思いませんでした。

私は、昔の清宮さんの「すぽると」での発言を思い出しました。

「野球選手はまあ、慣れているというか上手く話せますよね。ラグビー選手も社会人を経験しているだけあって、そこそこ話せる。でもサッカー選手って全然話せないんですよ。あれを見た親御さんが自分の子供にサッカーをさせようとは思わないでしょうね。」

サッカー選手の言葉づかいを指摘する清宮さんは、自らの言葉づかいを上手と言えるのでしょうか。

象徴的なのがロスタイムのシーン。アドバンテージが出ているのに、キックミスでゲームが終わったと錯覚したアナウンサーと清宮さんは、美しいほどにこっけいでした。あれこそハナからキックを醜悪なものと決めつけ「そら、またやった。だから言ったろ」的感情で観ている人の典型でした。ケーブルTVでは、解説の向井さんが、きちんとアドバンテージを見越していました。

日本は、確かに不可解なプレイをしていましたが、近年まれに見る大健闘のゲームをしました。最後の攻防は感動的ですらありました。フランス人の観客たちによる「ジャポン」大合唱は、ワールドカップの素晴らしさを、この試合の素晴らしさを、まっすぐ心に届けてくれました。

たしかに、要所でのミスに悔しい気持ちはどうしても残ります。 でも、それ以上に「俺が監督だったらさぁ」とばかりに「キック禁止!」とわめきイライラをたれながす感情のトイレと化したクソ解説に善戦を汚されたのが心残りです。

せっかく、いい試合だったのに。

text by 副編

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