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2007年9月14日 (金)

モンドセレクションの落とし穴

Pre_mal

プレミアムモルツは最高金賞である。世界最高の証。しかも3年連続。どうだ凄いだろう。というサントリープレミアムモルツ(以下プレモル)の自信の根拠は、すべて「モンドセレクション」の権威にある。

ここ数年で いつの間にやらプレモル=モンドセレクションというイメージが成立。五輪で三連覇した柔道の野村のテンションを思い出す。これもまた、メダル三つで「いつの間に」の天狗っぷり。権威たっぷりの人気はどうにもいけすかない。

そう想っていたところ、「食のオリンピック」とまで称されるモンドの権威が(北海道では?)最近くずれてきた。まず、ホットなところで言えば、石屋製菓の白い恋人も1986年にモンドセレクションの金賞を受賞。プレモルみたいに最高評価の「特別金賞」とまではいかないにしても、モンドの価値を若干下げることに貢献している。

もっとすごいのがホリ。料理研究家の服部先生がCMに出てる「夕張メロンピュアゼリー」は5年連続 最高金賞受賞!プレモルとは格が違う受賞歴。同じくホリの「とうきびチョコ」も5年連続モンド最高金賞!狭き門を感じさせながらも、この乱発気配。ジャンルは違えど、ホリに言わせれば、プレモルはまだまだ青びょうたんに過ぎないのである。

さらにプレモルにとって悩ましい受賞は、函館のタナベ食品。2007年、出品した「いかしゅうまい」等の商品が最高金賞と金賞の五冠を達成。それ事体は喜ばしいことだが、悲劇はCMの圧倒的なまでのダサさである。

Tanabe

「うまいべ!」

と社長らしき人が出てきて言う。「確かに、ダサい」。これも等しく最高金賞である。
モンドの役員が怒ってもいいくらいのダサダサ。プレモル=モンドにローカル臭がこびりつく。最高金賞の一点突破だっただけに、どうたて直すのか。タナベの件はなかったことにして、そのまま行くのか。もう出演してもらったらどうか。

「独自の製法」とか「糖質オフ」とか、味や中身の競争もどんぐりの背比べになってきた。新製品の回転数が売り上げになりつつある今、ロングセラーは生まれにくい。うまいかマズイかを賞の権威で語ってもこんな落とし穴がある。むしろスーパードライのあか抜けない直球感が爽快に思える。

楽なのは、エビスのザ・ホップ。心地よく酔わせてくれるゆるゆるCM。いちばん楽な地点にいるビールだと思う。意味なんて求めないほうがビールはおいしく飲める。

あのザ・ホップの味はそんなに好きではないが、テレビを見ていてひと休みさせてくれる感じは好きだ。あの商品そのものが、晴れた日の公園のベンチ的ポジションなわけだ。無職的な贅沢な自由が新しい。けれども、その無職感が現代の(というか自分の)あこがれのような気がして、すこしせつなくもある。最近、働きたくない。

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text by 副編


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