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2007年2月21日 (水)

意味消失の名歌詞「リバーサイドホテル」

Photo_10

最近は、仕事でカラオケに行くようになってしまった。お酒は20時になってから、飲んだ後はリサイタル。おっさんとのカラオケボックスは、タバコの煙に包まれた玉手箱。ドアを開けたらとたんに老け込む自分がいる。チューリップ、安全地帯、コンプレックス、バービーボーイズ‥‥。俺をもとの時代に帰してくれ。

中年の後期にさしかかってようやく味が出てくる曲というやつもある。それが、ベタなところだが、井上陽水「リバーサイドホテル」。

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(間奏〜♪)

チェックインなら寝顔を見せるだけ
部屋のドアは金属のメタルで
シャレたテレビのプラグはぬいてあり
二人きりでも気持ちは交い合う
ベッドの中で魚になったあと
川に浮かんだプールでひと泳ぎ
どうせ二人は途中でやめるから
夜の長さを何度も味わえる
ホテルはリバーサイド 川沿いリバーサイド
食事もリバーサイド Oh, oh, oh, リバーサイド
ホテルはリバーサイド 水辺のリバーサイド
レジャーもリバーサイド Oh, oh, oh, リバーサイド
リバーサイド リバーサイド

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「川沿いリバーサイド」とは何だろうか。リバーサイドとは川沿いだ。その前の「金属のメタル」も金属はメタルである。さらには「水辺のリバーサイド」「食事もリバーサイド」「レジャーもリバーサイト」ラストは「オウ、オウ、オウ、リバーサイド」。ふざけてるのかもしれない。

陽水が歌えば、この無意味な歌詞は、大人の意味のない毎日の果てにある情感みたいなものを滲ませる。この「リバーサイド」の意味を消失させていく構成は、連呼とともに心地よく機能して、思い出の細部が混じりあい一つの言葉に集約されていく様子を描き出していて素晴らしい。無意味になっていく虚しさがいい。

だが、汚いおっさんがホテルの歌を歌うと、生臭い不倫関係の匂いまで漂ってくる。さらには過ぎさりしバブルさえ想起させる。43のおっさんが汗を流しマイクを握り「川沿いリバーサイッ!」と渋く決められた日にゃ哀愁さえ漂ってくる。

そんな雰囲気もぶっ壊すやつが現れるのが、おっさんカラオケ。

「ベッドの中で 魚になったあと」

と歌った後の常務のヤジ。

「ヘイヘイ、奥さんマグロだろ!」

Maguro

その一言でその日の無意味さを痛感した。

text by 副編

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