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2006年9月14日 (木)

江川卓の巨人近視は手後れか

Suguru

うるぐす江川の巨人びいきにも、もうハラがたたなくなってきた。あのムチムチしたほっぺたがニュっと動いて、上等ぶった解説をするだけで悪寒が走ったものだった。それが今では、ほほえましくすらある。それほど今季の巨人は存在感がなく、江川節もさしたる異臭を放たない。

昨年にあのロッテがアジア王者になり、今年WBCで優勝し、ペナントが序盤だけ熱を帯び、甲子園が最高の終わり方をし、セ・パともに優勝争いが激化する今、GIANTSというひとつの球団を、国民みんなで特別扱いするヒマがないのだと思う。個人的には「巨人が強くなくても、野球は十分おもしろい」ということに、ようやく気づいたような気がする。

最近、テレビでしか観れないGは「球団」というよりプロ野球中継という長寿番組に近い。画面から、ナベツネの葉巻が札束を焦がすかのような、例のキナ臭い権力の匂いが漂ってこない。悪役にすらなれていない。阪神はもとより、ロッテやソフトバンクのあの直のファンサービスを知ってしまったら、テレビの虚人を相手にしている暇がないのか。新庄のはファンサービスというよりサーカスに近いが。

野球がそんな地域密着化の流れにあるなかで、改めて「東京ヤクルト」への改名はファインプレーだったと実感する。あのメガネはちゃんと野球界に度があっていたんだろう。 今の理想は、選手との距離が近い昔の球場なのかもしれないと思う。バック・トゥー・ザ・藤井寺。平日は2万人も来ないから、4万人収容のスタジアムは無駄なんだし。

もう過去の話だが、「巨人軍は不滅か。アディダス×GIANTSの夢のコラボが実現!」というニュース。読み違えたアディダスは、まぬけの一語につきる。GIANTSが強いと球界は盛り上がる、というのは本当だろう。けれども、Gが不滅でも、不滅じゃなくても、もはや悲しいことに野球はおもしろい。WBCでジャパンへの誇りを、ペナントで地元球団のぬくもりを、甲子園で高校野球のはかなくも強烈な輝きを、皆胸に刻んでしまった。皮肉なことに、Gが弱い今年、混じりけのない野球のたのしさがにじんできたかのようである。

先月の事件、「巨人球団職員が選手のサイン偽造」。バットとかボールなど91点に偽サイン、ヤフオクで売りさばいたとさ。今シーズンの最悪の決定打。巨人について、今年もう語るべき言葉はない。江川は巨人を含めて自分を見つめ直したほうがいい。古田のメガネを借りてこい。

text by 副編

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