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2006年6月 5日 (月)

金の匂いがきついCM『TSUBAKI』

Tsubaki2

 思い出したのは過去の巨人軍である。髪をなびかせる上原多香子、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子、観月ありさが出演し「日本の女性は美しい」と50億円使って訴えるCM『TSUBAKI』。例えるなら高橋、清原、ローズ、小久保、ペタジーニ、江藤を買い占め「日本の野球は面白い」と言い張るナベツネ。ともに業界を代表しているという過剰な自負と金があるからできること。この手の牛耳られてる感じは、ファンを束ねるけどアンチを生む。私みたいな。

 CMをみて「資生堂、キレイだよねー!」「資生堂、スゴイよねー!」と、はしゃぐ人をとがめる気はないし、それが素直な反応だと思う。でも「資生堂、やりかた汚いよねー」「資生堂、腐ってるよねー!」と言うひともいてほしい。反体制ののろしを上げろ!というわけじゃないが、金の匂いがきつすぎやしないか。権力の匂いの強さを自覚してない上司が嫌われるのに似ている。美しさを語るCMなのに、そこに日本人的美意識はない。

 この成金戦略が「メガブランド戦略」とか呼ばれているらしいが、競馬に例えると金のある馬主が1番人気から6番人気までの馬を買いきり、出走させたようなものだと思う。価値観の多様化した社会で、強力なブランドを育成し集約へと向かうのが「メガブランド戦略」なら、第二のディープインパクトを育てようとする心意気が「メガブランド戦略」なんじゃないかと、しろうとレベルで思うのだが、どうなんでしょうか。好景気のはじまりを象徴するCMと言われているだけに、精神的貧困のはじまりを感じてしまう。

 あと、エヴァのオープニングのパクりという指摘があるが、想定外なのか、制作者の趣味なのか、資生堂広報に伏せられた事実なのか気になるところ。結果として店頭には、「日本の女性は美しい」を自分のことのように信じる自意識過剰女性とエヴァヲタが喜ぶどろどろした欲望がたかっている。それはまるで、赤く艶やかなボトルから粘りけのある白濁液が飛び出てくる様を形容しているようで、人間の生臭さが溢れていて面白い。

蛇足 

あるドラッグストアでの目にした風景。
TSUBAKIを手にした娘に、お母さんが声をかけた。

母「あんたTSUBAKIって顔じゃないでしょ」
娘「お母さんのせいでしょ」

TSUBAKIの正しい楽しみ方は、
こういうことだと思う。
日本の女性はたくましい。
だから、美しい。


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