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2006年3月16日 (木)

少年野球団は珍名の宝庫

SMAP
札幌の少年野球のトーナメント表を見て、とても悲しく、ふびんな気持ちになりました。チーム名に珍名が多すぎる。大人の陰謀があふれている。少年野球のチーム名は「なにもそんな名前にしなくても」の連続。以下にあげるのはどれも実在のチーム名です。

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プロ野球からパクったパターン

●北広島高台カープジュニア

北広島だからカープ。子どもは潜在的にすり込まれ、大人の思惑で知らぬ間にカープファンの道へ。カープファンの育成工場です。野球を教えるというよりカープのことを教育してそう。

●ビックホエールズ

大洋ホエールズというチームがありました。命名者はあくまでも横浜ではなく、大洋時代のファン。くじらはもともとでけえだろう、というツッコミをものともしない、大らかなネーミング。ビッグではなく、なぜビック?

●レッドアスレチックス

大リーグチームの合体!アリーグ東西地区チームが力を合わせた!これは強そうだ、カッコイイ、と少年たちを手玉にとったつもりか!野望を大きくもち過ぎたドン・キホーテチーム。


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チーム名にすら見えないパターン

ファイター「ズ」のように、少年野球に限らず野球チームには「ズ」はつきもの。ナウを気どって「ズ」をとってしまったら間違いなくアウト。悲劇のプレイボールです。

●東ハリケーン

これは東区で起きた災害。最大風速毎時100マイル。玉ねぎをはじめ、たくさんの農作物が被害に見舞われました。ここで教訓。やはり、野球チームだということは、はっきりさせておかないと。

●大麻バッファロー

元近鉄のディック・デービスのこと。ではなく、マリファナでラリッて突進してくる狂戦士軍団、でもない。大麻はマリファナの「たいま」ではなく「おおあさ」という地名。元ヤクルトのレックス・ハドラーが創設(うそ)。

●東大麻グランドキング

注意:パチンコ屋ではありません。

●藻岩下BBJ

BBはボーイズ・ベースボール?Jは何?ちなみにBBJを検索したらボーイング・ビジネス・ジェットが出てきます。あとビッグ・ボーイ・ジャパン。

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個人的に好きなもの

●上野幌サンダース

サンダーは雷ですが、ス、をつけたら意外や意外、ケンタッキーの香りが漂ってきました。監督が白ヒゲの外国人のおっさんだとベスト。

●石山フォックス

帰化した外国人です。石山の狐。ちょっと風情がある。

●八軒東和グッピーズ

弱い、と断言したくなる。たぶん練習は楽。「ファイト!グッピーズ」と叫ばされた子どもは、今自分が恥をかいていることを知らない。伝説のバンド、グッピーズのマニアなのかも。

●西琴似パンダース

タイガー、ベア−、バッファロー‥様々な動物がチーム名になってきました。これはユニフォームの色が想像できてかわいい。親が入団させたくなるチーム名。それとも中国人組織?

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全国に目を向けてみると

●蓮根ロータス

ロータスとは、世界最高峰のレース、F1に出場していた屈指の名門チーム。強いはずです。

●ラビットタイガース

動物が二匹いるチーム名ははじめて。少子化にともなう合併チームか。巨人ファンと虎ファンの混成チームという説も。

●シティボーイズ

コント集団。

●アポロバンビ

牝馬。競馬から引用。少年もその親も確実に名前の由来を知らないはず。「アポロバンビ !」と一心不乱に叫ぶ少年たちをみて、競馬好きの監督がほくそ笑むのか。悪意があったら最低です。


●ふりかえって

NAGASE

「月」と書いて「ルナ」と呼ばせる最近の名付けの傾向から言えば、「グッピーズ」も「パンダーズ」も、かわいい!の一言でかたずけられるのかもしれません。けれども、いつか夕焼けのグラウンドで、少年の心に「グッピーズって、どうなんだろう…」という影がよぎる瞬間が訪れるはず。少年野球とはいえ、真剣勝負の世界に「グッピーズ」のおふざけ感。「GUPPY'S」の刺繍に違和感を感じたとき、はじめて少年は少年野球を卒業し、大人への一歩を踏み出したと言えるのかもしれません。

昔は「(地名)+(少年野球団)」ばかりでした。いまや、少年野球は珍名の宝庫。ありがちなチーム名を嫌い、部外者から見ればとてつもなくおもしろい方向へ向かっています。大人の思惑と現代人のセンスの化学反応です。大麻バッファローにつづく、名作がうまれる胎動を感じます。


TEXT BY 副編

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2006年3月 8日 (水)

ロベカルは悪魔

NAGASE

スペインの白い巨人軍 レアル・マドリーのペレス会長が引退した。世界一のFW「ロナウド」世界一巧い「ジダン」世界一のホスト「ベッカム」世界一の悪童「カサ坊」などなど世界のブランド者を買い漁った銀河系軍団の立て役者だ。さすがに辞めたとき、チームは悲しみに暮れた。ただ一人を除いて。


ベッカム
「フロレンティーノ・ペレスの功績は決して忘れない」

ジダン
「もし彼がいなかったら、R・マドリーとは契約しなかっただろう」

ロナウド
「ペレス会長の辞任は、驚いたし、悲しい」

カシージャス
「辞任はいやなことだし、クラブ全体が傷ついた。」

ロベルト・カルロス
「ペレス会長の辞任は僕にとってどうでもいいこと」

サイドから切れ込んできたロベカルの強烈なコメント!「レアル愛」の元SDアリゴ・サッキがだまっているわけがない!

「ロベルト・カルロスはもうR・マドリーに残ることはできない。サッカー界にあれだけ長くいれば、人に対して敬意を失ってはいけないことぐらいわかっていただろうに。彼はもう少し頭のいい人間だと思っていた。しかも彼が敬意を欠いた相手は、彼に莫大なるお金と名声を得るチャンスを与えてくれていた会長だ。あのような発言をした彼には来季レアルの白いユニフォームを着る資格はない」

ロベカルの発言はたしかにいきすぎだが、
元SDサッキにも、そんなこと言う資格はない。
ロベカルもだいたひかる調にボヤいていれば、
こんな事態にならなかったのにね。

「ペレス会長の辞任、どうでもいいですよ…」

くだらない余談

WBC(ワールドベースボールクラシック)に元広島カープのペレスが出てる。強いぞドミニカ。


TEXT BY 副編


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お父さんになるということ

TOKIO-1

         1

日曜の午前中、お父さんが掃除機をかけていると、
宅配便が届いた。
むりして買った中古のエアコン。
女の子は、お父さんといっしょに包みをほどいた。
お母さんはまだ、いびきをかいて眠っていた。

女の子は言った。

「このエアコン、ふるいね」

お父さんはエアコンの説明書を見ながら答えた。

「中古だけど、性能はいい。
 フィルターのおそうじも自動でする」

「そうじも?」

「おそうじロボットが登載されてるからね」

「なんか、たいへん。休むヒマないし」

女の子はエアコンのボディをやさしくなでながら言った。

「お父さんに似てるね」

お父さんは手を休めて、娘の頭をなでた。

日曜の午前中、お母さんのいびきが

家の奥から響いてくる。


         2


お父さんは居間でビールを飲んでいた。

女の子が部屋から出てきて、お父さんに言った。

「花の種、飲みこんじゃった」

お父さんは真っ赤な顔でたずねた。

「なんの種だ?」

「わかんない、学校でもらった種」

「なんでも口に入れるなって
 お父さん言ったろう」

「ごめんなさい」

「種によっては、あったかい場所に行くと
 おしりから花がでるかもしれん」

その日から、女の子はおびえて
エアコンをつけなくなった。
ついてても、すぐ消すようになった。

ある日、お父さんが帰ってくると、

お母さんがキレそうな眉間をしていた。

「話があるんだけど、ちょっといい?」

「なんの件?」

「しりから出る花の件」

説教がはじまった。

お父さんは、心のなかでつぶやく。

なんの種?

ケンカの種だよ。


         3


お父さんは会社がはやく終わったので、

夕方七時に家に帰ってきた。

お母さんの女友だちが遊びにきていた。

「お邪魔しています」

「どうも、おひさしぶりです」

「いいエアコンですね、うらやましい」

「中古ですけどね」

「でも、除湿ができるっていいですね」

「やっぱり除湿ボタンはよく使います
 ジメっとした嫌な空気がなくなりますから」

ひとしきり挨拶をかわした後、
女の人はお父さんに名刺を手わたした。

名刺の苗字が変わっていた。
お父さんは笑顔で言った。

「ご結婚されたんですね
 おめでとうございます」

お母さんが、お父さんをみた。

女の人は言った。

「逆なんです」

「逆?」

いらいらしてお母さんが言った。

「離婚したのよ」

もうどうしようもない

いやな空気がたちこめた。


         4


居酒屋で、お父さんは以上の三つの話をした。

ありがちだが、幸せそうに聞こえる話。

お父さんは、中古のエアコン。

家族のために酷使されて

失敗を繰り返しながら

空気のような幸せを保っている。

ときどき、娘がなでてくれる。

おそうじ機能付き。


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この話を
お父さんになりそうな
編集長へ捧ぐ

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text by 副編

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