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2006年2月 5日 (日)

さっぽろ雪まつりの見方

雪まつりを心配している。正確には、雪まつりのためにがんばった人たちを心配している。昨年のイラク派兵のゴタゴタからはじまった雪まつり騒動は、身近な人にも影響を与え続けていたからだ。

まず、派兵のせいで雪像づくりに人員をさけない、とかぬかす自衛隊の立場のおかげで、苦しむ人たち。ボランティアの人たち。真駒内周辺で雪まつりを楽しみにしていた人たち。とくに実行委員会は、自衛隊で飼ってる猫の手も借りたいくらいに、忙しそうだった。

たのしいたのしい雪まつりも、政治がらみで事態は一変したのである。自衛隊真駒内駐屯地の協力を得られなくなったから、真駒内会場がなくなり、新しくさとらんど会場が登場。雪の輸送からして自衛隊が手をひいたから、その努力たるや、ものすごいもんだっただろう。連日の大雪で除雪トラック不足が続くなか、どうやってトラックを確保したのだろうか。去年もぎりぎりまで「さとらんど会場の企画募集」をしていたから、何をやるか、も決まっていない見切り発車会場であったのは想像に難くない。

で、今回なにやるのかというと、体験型の雪まつりとなるらしい。メインの大通会場が雪像鑑賞会であるから、その発想は当然だろう。同じもん飾ってもしょうがない。

まず巨大すべり台、ロイズ雪の迷路。有料の熱気球体験、スノーラフト(ラフティングをスノーモービルでひっぱるらしい)、つるつる路面体験(なんだそりゃ)、雪だるまづくり、愛の雪だるま(雪だるまの中にチョコレートをインしてプレゼント)なんてロイズ様にあわせた企画もある。おまけだが、市民雪像もある。食堂もあるらしい。

なんだ、楽しそうだな、心配することないじゃないか。と思われる方もいるだろう。しかし、心配のネモトはもっとシンプルで深い。

「遠い」

東区オカダマは遠い。大通会場からバスで約45分。道も混んでるから正直もっともっとかかると思う。さらに期間中は混雑して車内はぎゅうづめになるはずだ。そこまでして見たい、行きたい企画かと考えると、厳しいものがある。バスを待って、45分かけて行って、迷路に入って迷って‥‥そんな雪大好き人間がいるのか。今、さっぽろは死ぬほど寒いのに。

今年で第57回目を迎える雪まつりだが、もともとは市民の手づくりのお祭りだった。第1回目は、中高生が6基の雪像をつくったのがはじまり。ストーブや飲み物などの心あたたまる差し入れがあったらしい。企業の協賛も、自衛隊の手助けもなかった時代。今回の「さとらんど会場」とイメージがだぶる。

今回も市民の手助けなしには、運営は不可能だったと思う。ある市民(友人)は、酒を飲んでは弱音や愚痴を吐いたり、しもやけや風邪を煩ったり、正月帰れなかったり、心身ともにまいっていた。どれだけ市役所やボランティアの人が困ろうと知ったこっちゃなかったが、身近に関わった友人がいると、まるで自分のことのように思えてくるから不思議である。第1回目の雪まつりもこんな感じだったのだろうか。誰がつくったかわかんない立派な雪像より、友人がつくった汚い雑な雪像のほうを讃えたい。

市民がみんなが不安なまなざしを向ける「第57回 さっぽろ雪まつり」は、明日から。ぜひ、あたたかい目で観てあげてください。


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