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2005年1月28日 (金)

北のおしり

y3kzさんのページに『南のお尻 北のお尻』なるエントリーを発見。読んでみると、文末に(‥どこまでほんとか分からないけど、副編集長、こんなの書いて編集長に怒られないだろうか‥。)と心配の声が・・・。
このエントリーについてである。

こう見えても私はデリケートなのである。気になってろくに夜も眠れやしない。
あんなのほぼフィクションですから、ほぼ・・・細かな説明は省きますが。アホらしいので。
(お腹が弱いのは事実だけど、野ぐそなんてたまにしかしないし、彼女と別れたのは野ぐそが原因じゃないし、、、)
なんて説明しだしたら・・・恥ずかしいのでやめときます(笑

ということで、いきなり話は飛ぶが、私の住んでいる北海道について紹介でもしてみたいと思う。『北』つながりということで。

北海道の良いところ

・食べ物がおいしいくて安い
ハイ、ベタですね。本当だからしょうがない。安いというのがミソ。高くておいしいものなら東京でもいくらでも食べられる。ちなみに居酒屋へ飲みにいった場合、普通に食べて飲んで一人3000円いかないぐらい。死ぬほど飲んでも5000円はいかないです。

・道が広い
無駄に広いです。札幌の中心部を省いて渋滞なんて皆無。オートマでもマニュアルでも関係ありません。高速道路もガラガラです。ちなみに日高のほうに、通称『ムネオ道路』と呼ばれる謎の高速道路が存在しますが、利用している人間はほとんどいません。

・家賃が安い
私が住んでいるところは札幌から車で20分ぐらいの場所ですが、築3年、1DK、駐車場、管理費込み、風呂トイレ別で5万円です。札幌市内でもあまり変わらないです。

・すすきのがある
安くてかわいい・・・以下自粛

北海道の悪いところ

・寒い 雪が多い
北国なので当たり前ですね。慣れたらそんなに苦痛ではありませんし、普通に生活できます。ただし、暖房費、冬タイヤ購入費など、お金はかかります。北海道には、東京のようなエアコンと暖房が兼用のもの(上の方に取り付けて、電気で動くやつ)はありません。それでは寒さをしのげません。灯油かガス。ガスは高い。月1万5000円ぐらいかかります。

・車がないと不便
札幌の中心部ならまだしも、一歩郊外へでると、車がないとかなり不便です。買い物へ行くのも、仕事へ行くのも、飲みに行くのも車です。おそらく飲酒運転率は北海道が一番高いと思われます。

・コンサドーレが弱い
個人的にはこれが一番の悩みの種(笑) J2の最下位ということは、日本のプロサッカーチームの中で一番弱いということ。しかも日本ハムという強力なライバルが出現。新庄、新庄、新庄である。

とまあこんな感じです。皆さんも北海道に住んでみたくなりましたか?

text by 編集長

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冷血日記

編集長の「自分をさらけ出せ」という宗教じみた命令に従い公開。「心を亡くす」と書いて「忙」しい。本当だ。冷血極まる、今年の日記。いろんなことがありすぎる。心象風景地獄絵図。

■1月4日(火)病

編集長が尿道を痛める。
十中八九クラミジア。
詳細を聞きすぎて
気持ち悪くて晩飯小食。

■1月5日(水)誕

友人にベイビー誕生。
願わくばこの子を
預かることがありませんように。
昨年の暮れから
俺は幼児を預かるコインロッカー。

■1月6日(木)会

夜、女帝と会合。
人生を語られる。また、語らされる。
「己の欠点だけ見つめろ」
「他人の欠点を直しても
 自分の得になるわけじゃない」
と諭され、むむむ
危うく某宗教にオルグされかかる。
恐い女。

■1月7日(金)読

性欲よりたまっていた読書欲。
三島「美しい星」。稲垣足穂「星を売る店」
すばらしい世界へ

■1月10日(月)悶

殺人的仕事佳境へ。
他仕事のことを想像しただけで悶絶。
幸せの青い鳥は、絶滅寸前。レッドデータ入り。

■1月11日(火) 弁

離婚問題を抱えた弁護士の気分。
結婚というシステムの不具合に迫る!
特番的休日。喧嘩に招待され疲れる。

■1月12日(水) 犬俺犬

犬 俺 犬
リードなしで散歩している犬に、はさまれた。

■1月13日(木) も

夜、おしかけ友人。
MOをみて「も」と呼んだ。ネタ保存。

■1月14日(金)酒

編集長と酒。
クラミジアという病名が
だんだんオセアニアの
小国の名に聞こえてくる。
編集長はクラミジア人。
大学のことで少し病んでる。
いろいろファイト。

■1月17日(月) 爆

ケンカばかりしてたけど
本当は大好きだった睡魔と、夢の一夜。
めくるめく愉悦の爆眠。
うふふのふとん。
BGM:miroque
「Star child in the crown」

■1月18日(火)襲

殺人仕事、来襲!
いよいよ大詰め。緊張度パワーアップ。
特撮アニメで言うところの
悪役最後の巨大化。
帰宅戦隊カエリタインジャーに変身。

■1月19日(水)膝

シロアリが巣食うかのごとく
痛むボロ膝。ヤブ医に連絡。
週末、来いだと。仕事を手伝え。
掛け値なしのマザーファッカードクター。

■1月20日(木)膝

離婚朝廷に呼ばれる。
ケーキを買って行くが
誰もフォークをつけず議事進行。
甘くない?

■1月21日(金)罰

出勤時の風景。
モームの「雨」に出てくるような
外人牧師が女子高生をチラ見した罪で
自転車でゴミすて場に突入。
天罰の威力を目の当たりに。

■1月24日(月)返

離婚寸前夫のメール。
「どうしよう」に対し、
「わははは」と返。
人助けの気力なし。

■1月25日(火)喫

ふつうに忙しい昼に気づいた。
喫煙所とは、
サボらないと煙草を吸えない場所。
強制サボタージュ装置。
夜、カラスの死骸発見。
近所の人と墓づくり。

■1月26日(水)喫

暇人兼病人から見舞の要請。
キーパーやってて横っ跳びしたら
地面と接触してアバラを骨折したという
おそまつな話。冬の地面は固い。
ボールは見事にゴールに突き刺さった。
骨折り損のくたびれ先輩。救い無し。

■1月27日(木)ラッシュ

離婚前線メール「親が出てきた」に「うお!」と返信。
編集長に嘘メールで冗談「ひっかかったな!」としたら
「嘘を正当化すんな」「プライド高すぎ」
と妙な方向にプチギレされる。意外にデリケート。
飲み会お誘いメール「今日は早いって言ってたでしょ」
「ごめん」と断ったら「嘘つき」「ぶっころす」
と5通連発高速返信。

シメは、仕事の電話です。
「急きょ直しが入りました」

■1月28日(金)疲

ゆるゆる新聞、日記をアップ
くはー疲れた。まだ仕事。
忙しいのは嫌いじゃないが。
と、強がる力もつきてきた。
離婚夫に比べれば、
元気がでてくる自分が悲しい。

text by 副編

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2005年1月25日 (火)

実録!泣きたいくらいに笑える話

編集長はよく野ぐそをする。どこかれかまわずする。畑でして、農家のおばさんに野菜泥棒と間違えられたこともある。その夜も、編集長はしようとしていた。場所は、彼女の家のすぐ横。

「もちろん俺だって、そこではしたくなかったよ」

と、編集長はその時のことを振り返る。

「でも、トイレを使うと、彼女の親に俺が来たことがバレてしまうんだ」

編集長は、毎晩のように、お忍びで彼女の部屋に遊びに行っていた。窓から出入りして、親には秘密。一度、トイレの水を流す音で見つかって、お父さんに怒られたことがある。でも深夜の密会はやめられなかった。以後、トイレはいつも近所のコンビニですませていた。けれども、その日は事情が違った。

「もう、あまり時間がなかった。くやしかったけどね。爆発寸前ってやつさ」

雪が降っていた冬。月が出ていた夜。編集長は、彼女の部屋の窓から出て、すぐ、した。大雪になりそうな気配だった。雪が全部、隠してくれそうだった。

「俺だって、バカじゃない。それくらい計算のうちだったよ。でもね」編集長は語気を強めた。「悪事なんて、隠し通せるもんじゃない。いいかい。『悪事なんて、隠し通せるもんじゃないんだ』」

次の日の朝、彼女のお父さんが雪かきをはじめた。
雪の中から、お父さんはすべてを見つけた。証拠と、犯人を。

数週間後、看板が立った。

dogpoop2

そして、彼女は、別れを告げた。


text by 副編集長

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2005年1月23日 (日)

あだ名総合研究所

某フリーペーパーの企画でポシャったすばらしきボツ案。通りそうだったのに。もったいないからブログで公開。

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★あだ名総合研究所★

syonen11

あだ名は懐かしさと悲しさがつまった、思い出の宝箱。子供の頃の傷の味。甘酸っぱいトラウマです。あだ名、それは、古き良き少年時代へのタイムトンネル‥
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『ヒクソン』
いつもテストで満点の恭子さんは、400戦無敗の格闘家になぞらえられました。弟のあだ名はもちろん「ホイス」。

『皇太子』
理由は「功太くんだから」。下の名前があだ名になる基本タイプです。クラスみんなで不敬罪です。

『ガタ』
音もあだ名になるんですね。由来はどこにでも転がっています。理由は「起立!」の時、椅子をガタガタいわすから。

『横チン』
小学生だからなにも知らなかった。横川さん、ごめんなさい。朝迎えに行くとき玄関で「横チーン!」と叫んでました。

『チャンピオン』
居酒屋の常連になると、店主がなれなれしくなります。「社長」や「大将」は分かります。たぶん、先輩はからかわれています。

『リックドム』
「男子がヨっちゃんのこと、リックドムって呼んでるみたいだよ。」そんな告げ口が一番ゆかい。理由は不明。

『テリーマン』
笑うと額に「米」の形のシワが浮ぶから。正義超人ですから、小学生にとっては喜ばしい名前です。女の子でなければ。

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『バラモス』
「モス」バーガーによくいた小学校の時の女性教諭。「バラ」の意味は不明です。由来なんて、あの頃は適当だ。

『秋野菜』
体育座りする後ろ姿が「ナシ」のようだった女子と「ナス」色のジャージをきていた女子。今思えばユニット名です。

『セブン』
「俺のことセブンって、呼んでくれ」と後輩を脅していた七尾先輩。昔の名は「ナナたん」と判明。過去からの脱却タイプ。

『蛍光灯』
チカチカして今にも切れそうな蛍光灯を見て「おちつかねーな。ヒロみたいだ』が由来。モノから逆発想タイプ。

『カール』
由来は、カール・ルイスでもカールおじさんでもない。カール・ゴッチが好きだったから。由来がわかりづらいタイプ。

『人種』
頭の良くない女子に、先生が業を煮やして「人種隔離政策をとるぞ」と言ったのが由来。以来、先生のあだ名は「南ア」。

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『いじわる婆さん』
小学生の青島くんに訪れた、つらい季節。名字が同じ人は、同じような辛酸をなめている。

『鼻の穴』
丸いサングラスを鼻のあたりまで下げている先輩に「鼻の穴みたいっすね」。言った後輩半殺し。肉を切らせて命名タイプ。

『ペヤング』
焼そば「ぺヤング」にまつわるエピソードは皆無。顔が四角いから。

『切り込み隊長』
「切り込み隊長だ」なんておだてられて、万引きとか真っ先にやらされた友人。おだて機能付き悪質あだ名。

『広島』
広島から転校してきたから「広島」。やめろよ。と言うと「福島」と出生地で呼ばれる。あだ名からは自力脱出できない。

『ミミちゃん』
本名、洋之。由来は不明。幼い頃から家族だけが呼ぶ名。恥ずかしさに気付き家族に禁止。そのまま反抗期突入。親から強制タイプ。

『トイックン→800』
TOEIC800点が自慢の大学生。最初はトイックンだったが、ランクアップであだ名変更。出世魚タイプ。

『ボンド』
コンビニに深夜にやってくる大学生。赤いニット帽に、黄色のトレーナー。雑誌コーナーで座り読みする姿は木工用ボンド。

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★あだ名募集中。メール:yuru2@nifty.com

text by 副編集長

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2005年1月22日 (土)

正月のエピソード

正月はさんざん三が日。帰郷したとたん暴走族にからまれ、族の顔をよく見たら中学の友だちだったり、好きな本屋がつぶれていたり、なにしろ仕事を持って帰ってきちまったし‥

<1月1日 ハードボイルドな正月>-----------------------

あけまして、いそがしそう。起きてそうそう仕事です。

新年そうそう、もう泣きそう。ハンカチ一枚、置いておこ。
やりたかねーなー。やりきれねーなー。
窓から今年の風がふく。ほっぺをつたう涙ふく。

3日ぐらいは続くのさ、ハードボイルドな正月。

新年そうそう、がんばれそう?こちらはいよいよ駄目みたい。
やるしかねーかー。やるしかねーなー。
窓から漂う冬の匂い。正月なのにカレーの匂い。

3日ぐらいは続くのさ、ハードボイルドな正月。

<1月2日 夢中生活>---------------------------------

起床直行 机上開戦
仕事停滞 煙草進行 
昼飯拉麺 満腹一服

野望再開 悶々黙々
難攻不落 延々煙々
夕陽西落 思考黄昏

煙草空箱 掌握捻転
湯舟突撃 感情洗浄
机上前線 暗中模索

才能発火 線香花火
睡魔奇襲 情熱消灯
肉体喪失 夢中生活

<1月3日 豊かな暗さ>-------------------------------

男10人で映画館。10代から60代まで参加。なんだこの集団。

「映画館とは、映画を純粋に楽しむもの。ポップコーンなんて食べてるやつは邪道。」という映画マニアのS。「いやいや、アメリカ映画を見るなら、ポップコーンとコーラは必須」と反論するU。Bは「映画は、ひとりで集中してみるものだよ」と、こだわり派。「えー、俺、女としか行ったことないよ」と、ナンパなO氏。「映画館って席が窮屈じゃない?映画は好きだけど、映画館は嫌い。」とKさん。「昔の映画館は、もっと自由だったんだ。タバコだって吸えたんだぞ。」と懐かしがるMさん。上映前から口喧嘩。最悪のプロローグ。

映画館は暗いからいい。太陽がさんさんの部屋で、明るくさわやかな日々。そんなCMのような世界が嫌い。窓が小さい暗い部屋にしかない、落ち着きが好き。暗さを、陰湿とか、不遇とか、引きこもりとかに単純に結びつけるのは、貧しい発想。映画がいよいよ始まるというときに、すぅーと照明が落ちるあのわくわく感は、まぎれもなく「豊かな暗さ」だと思う。

「映画館のこの暗さが落ち着くよね」と言うと、
「疲れてるから、そう思うんだよ」

胸にぐさり。

text by 副編集長

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2005年1月21日 (金)

4000HIT達成!

ゆるゆる新聞が念願の4000HITを達成しました!
これもひとえに皆さんの応援のおかげです・・・って、以前にも同じ文章を書いたような気もするが、おめでたいことには変わりはない。
つい最近1000HITを達成して喜んでいたと思ったらあっという間の4000HIT。
ひたすら感謝、感謝です。

今後も『ゆるゆる新聞』と『副編集長』をヨロシクお願いします。

ちなみにこのブログは副編集長の頑張りにかかっていると言っても過言ではない。
これからもこの調子で頑張ってくれ。
と、持ち上げてみたりする。

これで「お前何にもしてね~じゃね~か!編集長のくせに!」
といったいじめから開放されるかな? んなわけね~か(笑

text by ひさびさの編集長

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「爆笑田中」がつまらない理由

tanaka

爆笑問題の田中は、テレビに向かって文句を言う親父と変わらない。田中語録を振り返ってみるとよくわかる。「なんでだよ!」「そんなコト言わなくていい!」「んなわけねーだろ」、しまいには「うるせえ!」。もはや野次に近い。

なかでも爆笑田中を考察する上で興味深い言葉がある。

「くだらねーんだよ!」

そう、太田の芸は「くだらない」。「くだらなさ」の塊みたいな所がある。太田のくだらなさが連発するというワンパターンで、ネタは進行していくんだが、ネタ中に「くだらねーんだよ」とストレートに言うところが、興味深い。相方に放つ言葉として、異色。田中が「くだらねーんだよ!」ということで、太田のくだらなさ事体が、確信犯であることを示している。時々、本当にくだらなくて嫌になるが‥

田中の機能としては「くだらない人」太田に対する、まっとうな人であることだ。太田がわるふざけを続けている以上、田中には「気の効いた一言」や、「笑いのとれるコメント」なんてものは不要。太田がフラストレーションをつくり、田中が解消するというシステムである。一刻も早く、無駄のない一言が要求されている。だから、当然、素人の代表ような野次になる。上の例文を見てもわかるように装飾のない言葉ばかりだ。そうすると、もう一般人と大差はない。田中がつまらない、普通のチビに見える理由はそこにある、と思う。

「ひとことコラム」では、そんな一般人ぶりが際立っている。太田の独壇場とも言うべき「コラム」では、田中だけがつっこみの権利を有している。そこで田中は、さあ、つっこむぞ!と腕まくりして、力いっぱい野次るのだ。「うそつくな!」「いいかげんなこと言うな!」「そんなワケねえだろ(半笑い)」「ぜっっったい!、そんなことないから」そして必殺「うるせえ!!」。

ぜひ、太田が出ているテレビを、一般人田中と一緒に見てみたい。きっと、テレビで見ている感覚と、大差ないだろう。とくに「コラム」に関しては。太田はテレビの中にいて、田中がテレビを見て野次ってる構図が浮き彫りになるから。ある意味、あれは田中にとって残酷なコーナーである。

いま気になるのは、そんな田中の野次が、生来のものであるようにみえることだ。小学生から変わらず言い続けていた年期の入った野次に聞こえる。野次は野次でしかないが、あんなにいちいち小うるさい小男はいないと思う。いじるとすぐムキになる子供がいたが、そんな大人は珍しい。貴重であるとすら思える。私は、それこそが田中が、唯一テレビ人に見える瞬間だと思う。今、司会路線へまっしぐらだが、田中が仕切れている場面など見たことがない。よりいじられることを切に願う。

text by 副編集長

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2005年1月20日 (木)

最近のエピソード4

<最近のエピソード4 眠らせろ>

二人暮らしのマンション。妹はまだ帰っていない。
玄関の灯りをつけると、1枚のティッシュペーパーが
電灯のそばを舞っていた。
よく見ると蛾だ。でかくて白くて巨大な蛾。
まき散らすチョークみたいなりん粉が目に見えた。
蛾は高速で羽ばたき、何度も電灯にアタックしていた。
かと思うと、身を翻し、
物凄いスピードでこちらに向かってきた。目が赤くてでかい。
転げるように玄関を駆け抜け、自分の部屋に飛び込んだ。
息がおさまるのを待って、玄関をそっとのぞいた。
いない。
ひそんでいる。
疲れていたので寝ることにした。

が、となりの部屋でいつもの喧嘩がはじまった。
「うるせえよ!」を連呼する女。
「てめえだよ!」を連呼する男。
怒る体力はない。眠ろう、と目をつぶった。

しばらくすると「ピーポーピーポー」
今度は救急車が通りすぎた。
布団をかぶって音を遮断。

「ピリリリリリリリリ ピリリリリリリリリ」
今度はケータイが鳴った。懸命に無視すると
「ウウウウウウウウウウー」
消防車が通り過ぎた。
隣の部屋では食器が割れた。
眠るのをあきらめて、煙草を吸った。12時を回っている。

やがて隣の喧嘩がおさまり、救急車も消防車も消え去り、
ケータイも鳴りやんでいた。静かな闇が降りてきた。
その闇の中で、あの真っ白い蛾の、さらにでかい奴が、
ジャングルの奥地で黒人の子供に飛びかかる様子を想像した。
あの蛾は、まるで熱帯の生き物みたいに巨大だった。
あいつは一匹で、どこからやって来たんだろう。
時計の音が漂っていた。
思考が眠気に吸い込まれていった。
煙草を消し、布団をかぶり直した。
目をつぶった。もう1時を回っている。明日も忙しい。

しばらくして、妹が帰ってきた。
巨大な悲鳴がマンションに響いた。
命運を祈って、寝た。

text by 副編集長

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2005年1月17日 (月)

最近のエピソード3

離婚しそうな友人がいる。離婚しそうな先輩がいる。別々の理由。別々の境遇。共通の悲劇。電話に出れば、波瀾万丈2時間スペシャル。たまに、頼まれて、しかたなしにそのガキを遊ばせに行く。他人の子供を預かる週末はなんとも空しい。

<エピソード3 日曜日のギラファノ>

昨年の秋の日曜日。雨が降りやんできた午前中。
「行こう、行こう」と狂ったようにわめく
他人の子どもをゲーセンに遊ばせに行った。
子どもの目当ては、ちまたで人気沸騰の
カードゲーム「甲虫王者ムシキング」である。
両替機で、千円札をくだいた刹那、
子どもに百円玉を根こそぎむしり取られた。
給料日前の最後の千円札は、
瞬く間に、甲虫カードに変わった。
金属がガチャンと落ちていく音が、耳に残った。

途方に暮れる俺。喜びを爆発させる子ども。
子どもの手には、レア甲虫カード。
まるで敗者と勝者と金メダル。
甲虫の名はギラファノ・ノコギリクワガタ。
世界最大のノコギリクワガタ‥

帰り道。雨はあがっていた。
歩道は湿って黒かった。
水しぶきを巻き上げるトラック。
青空を映した水たまり。
子どもはギラファノを俺の眼前につきつけ、
かん高い声で喜々として説明をしている。
長くて鋭いアゴが特徴。気が強く力も強いが、
長すぎるアゴをもてあます時がある。
生まれたところはネパール‥

ギラファノを見下ろす俺。
俺を見上げるギラファノ。
雲の影がゆっくり流れて、
歩道は日曜の光で満ちていく。
もうすぐ昼になる。
なあ、ギラファノ。
俺は心の中でつぶやく。
お前は、ついさっきまで、
千円札だったんだよ。

text by 副編集長

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最近のエピソード2

<エピソード2 昼どきのラブソング>

いつも80年代のベタな曲をかける喫茶店で
遅めのランチ。客はまばら。
店内BGMはサイモン&ガーファンクル。
注文してたカレーが到着した頃。
店内の奥に茶パツOL2名が座った。

突然、自己顕示欲の強そうな
角度のきつい眉をしたOLが、
なんと親への感謝の手紙っぽいものを読み上げはじめた。

「パパへ‥」

カレーを食おうとする手が止まった。
トイメンに座ってるもう一人(影のある釈由美子似)は
目をつぶり、祈るようなポーズで両肘をつき、
顔を伏せ、耳に全神経を集中。
私は無関心を装って聞き耳をたてた。

朗読が響き、カレー臭が漂っている。
手紙は意外と短く、もうクライマックスへ。
ラストのフレーズ「パパの、おかげなんだよ」の後、
沈黙が降りてきた。

やがて、影のある釈は、
肩をひくひくさせた後、激しく嗚咽。
16小節のラブソングは終了。
というところで、店内BGMはマドンナに。
妙な状況でカレーを食う羽目。

「Like a Virgin!Fu〜♪」

text by 副編集長

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最近のエピソード1

更新しねーのか!などと言われ続けて、数週間‥。編集長から日記的なものでも書け!ととても他力的な命令が下ったので、最近のエピソードでも。

<エピソード1 ホモの店>

ある夜。編集長と飲み屋へ。やけに長居をした。
閉店時間を過ぎていた。
マスターとの会話が長引いていた。

マスターは、十中八九ホモである。
と、編集長は以前から宣言していた。
私もそうだと思っている。
けれども、いざ本人に聞こうと思っても
たいへんな勇気が必要だった。

マスターは言う。
「僕、独身なんだよね」
唐突な話題にぞくりとした。

マスターは言う。
「ケーキ作りが好き。」
俺たちは顔を見合わせる。

マスターは言う。
「もともと新宿で仕事してたんだけど」。
「2丁目か?」俺たちは心の中で聞く。

マスターは言う。
「付き合ってる人とかいるの?」
俺たちの心臓は半鐘に変わる。

夜が更け、他の客が姿を消し、
ラストオーダーはとっくに過ぎ去り、
グラスも空になり、目は宙をさまよい、
俺たちは無口になり、煙草だけが煙をあげる。
俺はトイレに立った。逃げたと言ってもいい。

便座の上で考えた。
あのまま、話を続けていたら、
「ほんとうのこと」がわかったかもしれない。
このまま、店に居続けたら、
「知らない世界」がわかるのかもしれない。
しかし、知らなくてもいいことも
世の中にはあるはずだ。

長いトイレタイムの後、
「そろそろ、帰ります」
と唐突に言って会計をすませて、店を出た。
トイレに立っている数分間。
「知らない世界」が彼に
覆い被さったのかもしれない。
編集長は苦い顔をして、
しきりに尻をさすっていた。

text by 副編集長

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2005年1月 5日 (水)

「道新VS道警」に抱く心配

grand北海道民として 昨年度をいまさら振り返ってみると、駒大優勝・日ハム躍進等がありましたが「よくやった!」と心から思えたのは、北海道新聞の「道警疑惑追及」キャンペーンでした。知ったかぶりのところも多分にありますが、庶民感覚で書きます。そもそも「新聞なんかろくによまねー」というわしらにも、その殊勲の意味合いがわかるということが、まず凄いと思うから。軽薄なざまーみろ感もありますが、権力のチェック機能としてしっかりと役目を果たしてくれた道新に「よくやってくれた」と言いたいです。道新とってないけど。

私の裏金問題の記憶のはじまりは稲葉元警部の「稲葉事件」であります。 組織ぐるみの犯罪として道警がしっぽを出した02年の事件。警官なのにクスリやっちゃって、警官なのに(拳銃摘発の)ノルマに追われて、警官なのに捜査費が足りなくて覚醒剤を密売し、警官なのに拳銃も密売していたあの件。いわゆる「内部告発」のはしりだったように思います。ある「裏社会の人物」が、捕まっちゃって暴露したから表面化したらしいです。不思議なことに、元警部にしか容疑をかけられませんでしたが、それが氷山の一角だと誰もが想っていました。トカゲのしっぽきりとも言えますが。

grandこれに関する噂は、札幌にいると意外とよく聞こえてきます。札幌のあるバーで、稲葉事件の話をしていたら、マスターがつぶやきました。「俺、見たことあるんだよ、稲葉」。マスターの話では、当時(たぶん90年代?)の元警部は「そりゃあもう、恐いったらないね」であったようです。稲葉警部の名刺がある店ではヤクザは暴れなかったらしい。昔は「キソウ(機動捜査隊)の稲葉」なんて異名もあったほど。顔役という奴です。

友だちの兄貴が道警勤務なので、酒呑みついでに稲葉事件当時の道警の内情を聞いてみました。あの時、上の人間は「道新さん、書いてくれなくて助かったよ」的な発言を漏らしていたらしい。それを小耳にはさんだ道新は、ちくしょう、暴き切れなかった、と悔しくてしょうがなかったらしいです。その時の悔しさが、昨年の執念の「道警疑惑追及」キャンペーンに至るバネになったのでしょう。

grandきょ年の11月30日。札幌の弁護士が服役中の稲葉元警部から裏金の事情をききました。稲葉元警部は裏金捻出のシステムをばらしました。道費と国費の「旅費」の一部を裏金化していたこと、他の部署でも行なわれていたこと、その裏金を管理する人物のこと‥その証言に沿った金の動きも確認されています。もちろん道警OBたちはシラをきり、現職の人間も「取材拒否」なわけですが。時間の問題でしょう。今後も稲葉の発言に要注目です。

grand道新のスクープだけでなく、道警と道新の泥沼の闘いも見逃せません。道警は道内の警察署に「道新とるな!」とふれ回っていました。実際100部程度解約になったらしいです。そのうち道新の新聞配達の自転車を蹴飛ばしたりしはじめそうな、こどもじみた嫌がらせです。また「道新にスクープさせた署はリークだとみなすぞ!」なんておふれを出しとります。記者に対して突然態度を豹変させたお偉いさんもいるようです。

どんどん悪者になって行く道警と反比例して、イメージアップをとげた道新ですが、そこがまた心配の種です。過去には函館新聞創刊のとき、同新聞社のCMを流すな、とテレビ局に圧力をかけたりしてたし。最近では道新が道東で力をもっている北日本広告社を買収し、広告業で道内を牛耳る?計画を進めています。けっこう道新もやることやってるんです。「道警VS道新」は互いに悪事を叩きあう構図が理想なのですが、そうにもいかないでしょう。道警裏金9億数千万はあまりにもでかすぎる悪事です。自殺者もからんでいます。道警の底なしの悪事を叩く、道新の光輝く正義。今年、その影に道新の増長がまぎれてしまいそうな予感がしてます。

grand
text by 副部長


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2000HIT達成!

nagabuti

ゆるゆる新聞が念願の2000HITを達成しました!
わずか一日で700HIT!(笑

副編集長が書いたふざけたエントリーがこんなに日の目を見るとは思いませんでした。
ありがとう剛、そして『西新宿のライオン』さん!

http://hungry.or.tv/bbs3/yybbs.cgi

ちなみに私はひそかな長淵ファン。
かつて一度だけ長淵に似ていると言われたこともある。
一番のフェイバリットは『chaptain of the ship』
「ヨ~ソロ~、ヨ~ソロ~、ヨ~ソロ~・・・」

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text by 編集長

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痛ッ!アソコにウィルス侵入?

3・2・1、2005年〜!あけましておめでとう!の瞬間、我がゆるゆる新聞編集長のアソコに痛みがはしった。彼は孤立無援のトイレの中で、じっと堪えた。「なんでおめでたい日にこんな目に合うんだ」と泣き言を言いながらも、決して諦めずに戦う等身大のヒーローがそこにいた。張り巡らされた伏線、激痛の意外な正体、気色悪さ満点のクライマックス、粋なラストシーン‥これは、近年希にみる傑作アクション実話である。

1月1日 「尿道テロ」
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元旦を迎えた夜、そびえたつ男性自身で事件が起きた。おしっこすると軽い痛みが襲ってきた。「いじりすぎたかな」と思った。数時間後、また小便がしたくなった。「尿道が熱っぽい」と思った。もちろん、痛みもあった。でもたいしたもんじゃない。寝て、起きたら、また小便がしたくなった。トイレで気がついた。パンツが黄ばんでガビガビに乾いている。「夢精か?」といぶかしんだが、色が濃すぎる。そのまま小便を出したら、激痛がきた。ヒザから崩れ落ちた。

1月2日 「敵の正体は‥」
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尿意は2時間単位でやってくる。「妙だな」と思いながら、トイレへ行く。激痛。し終わるときが特に痛い。ウニ色の膿が出た。膿は1時間単位であふれ出た。その一日の終わり、部屋には、下半身丸出しでぐったりと横たわる編集長と汚れきったパンツが打ち捨てられていた。もはや尿道は、痛みに完全に占拠された。
編集長は、すぐさまネット検索で情報を収集。
「尿道にウィルスが入り込むと、不快感、分泌物が出るなどの症状が出ます。黄色い濃い膿が出て、排尿時に痛み、頻尿などの症状があります。放っておくと熱が出てきます。男性は前立腺炎や精巣炎を起こすこともあります。」(『尿道炎』または『性器クラミジア感染症(Chlamydia trachomatis)』の主な症例より)
編集長は確信を深めた。
「ウィルスが入り込んだに違いない。」

1月3日 「将棋祭りに行こう!」
diehard2.jpg
尿道テロ騒動まっただ中、我らがダイハード(なかなか死なない男)は病魔の正体を悟る。
しかし焦りはない。編集長は煙草に火をつけ、ゆっくりとした動作で部下に電話をかけた。
「どうやらウィルスが尿道に侵入したようだ。」
「病院に行ったほうが‥」
「それより東急でやってる将棋祭りに行こう」
「‥‥」
「なあに心配するな。中井女流王将の笑顔を見たら、痛みなんてすっ飛ぶさ」
「わかりました」
と言って電話を部下は切った。

1月4日

約束の時間が近付いても、編集長はいっこうに姿をあらわさなかった。部下がケータイを見ると、メールが届いていた。編集長からだ。文面は新たな惨劇のはじまりを告げていた。

「熱出たから家で待機してます」

+ +To be continued + +

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