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2004年11月16日 (火)

「Number」はナルシズム増幅装置。

Number615号「日本代表インタビュー特集」を立ち読み。NumberはいっつもA代表にインタビューしてるイメージ。サッカー日本代表が今どれだけスポーツ紙にとって売れるネタであるか再認識。骨のあるつっぱったライターには悲しい風潮。同情しながら読んだ。number.jpg

相変わらず聞くのはうまい。取材者と選手の関係が密であることを想わせる。でも持ち上げ過ぎ。中村俊輔のページのタイトル「感覚が支配する世界」って、これは笑っちゃっていいのかな。ナルシズムを少しは隠して欲しいです。これをカッコイイ!と思う感性は、少年マンガの必殺技に憧れるレベルに近い。たぶん、女の子には理解できないワールド。読んでる自分がだんだん恥ずかしくなってくる。

鈴木のページが一番よかった。「自分語り」のクサイ印象を打ち消して、くったくのない好青年だなあ、思わせることに成功してる感。他ページを読むと、ピッチでの「試合」から雑誌での「語り」までが、お仕事になってる選手が増えている状況を思い知らされるが。それがプロなのかなあ。自信たっぷりにポーズを決める中村俊輔は、どうしてもかっこ悪いと思うけど。

「中村俊輔は、かつて体験したことのないゾーンを駆けはじめた」なんて文が始終続くのにも辟易。選手の自意識たれ流しをますます促進している風である。そんな文体がNumber的とか、スポーツノンフィクションの型だとかされてるんだろか。「情熱大陸」と大差ないカッコつけぶり。味つけ濃すぎ。ここも笑うところかもしれない。笑わせてもらったけど。一度口でしゃべってみるとわかる。「中村俊輔は、かつて体験したことのないゾーンを駆けはじめた」。いつも普通に書いてるけど、すげえな。

もはや、Numberはサッカーファンの純粋培養の場にみえる。ナルシズムを増幅する場を与えられても、選手が自分語りしすぎないことを祈るばかりである。日本にヒデは一人で十分。無愛想の鏡、ラスト侍・久保竜彦は大丈夫だろうけど。なにか、Numberはサッカーの「Rocking on japan」になりつつあるように思える。


追記
前号の日ハムの記事は良かった。文章がカッコ付けてなくて、エピソードを過剰に美化することもしてない。褒めるときにでる嫌味を慎重に丁寧に消して、じかに心に語りかけようとしてる姿勢がみえる。良かった。読んだ後、感謝したくなるほど。

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前にも触れた雑誌『Footival』インタビューより、サッカー・横浜Fマリノスの [続きを読む]

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